今季、大きな失態を演じ続けているレアル・マドリーが、今夏の移籍市場でついに大型補強に向けた動きを見せるようだ。
報道によると、予てからターゲットとしていたパリ・サンジェルマン所属のFWネイマール獲得に向け、移籍金3億5000万ユーロという巨額の資金を用意しているという。
レアル・マドリー
パリ・サンジェルマン所属のFWネイマール獲得に向け巨額オファーを提示か?https://t.co/1IBYNw2Guw— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) March 9, 2019
クラシコで連敗という屈辱を味わい、そして大本命チャンピオンズリーグ決勝トーナメントでもアヤックスに完膚なきまでに叩きのめされ、前人未到の4連覇は夢の藻屑と消え去ってしまった。
チーム内にも内紛が取りざたされており、今季のマドリーはすでに一枚岩ではないのは目に見えてわかる。
だが、現選手にはやり遂げなければならない重要なミッションがある。
来季チャンピオンズリーグ出場権が確保できるリーグ戦を4位以内でフィニッシュすることだ。
多くの負傷離脱者を抱え、定まらないチーム戦術に苛立ちを抱えながらも、これだけはなんとかやりくりしなければ、クラブの財政にも大きく起因してくることだけに、選手は目の色を変えて残りのシーズンを戦い抜かなければならない。
クラブのフロレンティーノ・ペレス会長は、今季の不振は昨年夏にユヴェントスへ移籍したFWクリスティアーノ・ロナウドの代役を確保することができなかったことだと考えていることは間違いないだろう。
近年、ビッグネームの補強を断行したくても、ジネディーヌ・ジダン前監督が頑として首を縦に振らなかったため、大型補強は鳴りを潜目ていた。
ただ、その結果がCL4連覇のかかった大事なシーズン中のたった1週間で全ての可能性が潰えてしまうという不甲斐なさ。
沈黙し続けてきたペレス会長だが、今夏にクラブ3度目の銀河系軍団構築に向け大きな一歩を冬出そうとしているのかもしれない。
ネイマールは、パリSG移籍以降古巣スペインを懐かしむコメントをいくつも発し、事実バルセロナへ何度も訪問するなどスペインへの興味は失っていない。
よりレベルの高いとろこでプレーすることを求めるネイマールにとって、フィジカルが異常に強いがそれ以上のものを感じることができないリーグ・アンに限界を感じているとのコメントをもある。
昨年夏からマドリーは、再三ネイマール獲得に向けパリSGと接触を試みているが、クラブ間交渉が成立せず交渉は破談。
だが、パリSGはUEFAのFFPの問題を抱えており、判決の内容次第では高値で売却できる選手の売却を決断しなければならなくなる。
この決済は、夏前にも決定するとみられており、このオペレーションを完遂すべくマドリーは精力的に動いているとのこと。
ただ、現在のマドリーには補強しなければならないポジションは多くあるのが現状。
一人の選手に3億ユーロを超える巨額の投資はあまりにもリスクが高すぎる。
現在27歳という年齢を考えると、良い状態でのパフォーマンス維持もあと数年といったところだろう。
そして、リーグ・アンやロシア・ワールドカップで見せた“ 倒れ癖 ”で、大きな批判を浴びている。
すでに、サッカー界の大御所からもそっぽを向かれている現状を考えると…
紳士が集まるクラブチーム、それがレアル・マドリーであり、ネイマールといえど覇気のないプレーをピッチで見せればブーイングの嵐となるだろう。
なお、マドリーは、ネイマールを獲得する場合、選手に対し4500万ユーロのサラリーを支払い5年契約を締結することになるという。
ネイマール獲得は、ペレス会長の悲願の一つ。第二政権下で叶えておきたい最大のミッションの一つであり、獲得のチャンスがあれば交渉に乗り出すことは間違いない。
ただ、個人的には将来性と現在のパフォーマンスから判断して、FWキリアン・ムバッペ獲得の方が安価で将来性もありチームにとっても大きなメリットを得ることができると考えたりするのだが。