レアル・マドリー、今夏に超大型補強を画策、再建に向け補強予算を5億ユーロに設定か?

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 レアル・マドリーが、今夏の移籍市場で超大型補強を画策しているようだ。報道によると、マドリーは今夏の補強予算を5億ユーロに設定しクラブ一新を画策しているという。

 

 

 

 

 昨季、チャンピオンズリーグ3連覇を置き土産にジネディーヌ・ジダン監督が退任したマドリー。
 フレン・ロペテギ元監督を招聘しリスタートしたものの、クリスティアーノ・ロナウドの退団で失った得点力を解消できず低迷。

 

 ロペテギ元監督を解任し、下部組織を率いていたサンティアゴ・ソラーリ前監督を内部昇格し暫定監督に。
 一時、復調の兆しを見せたもののホームに迎えた宿敵バルセロナとのクラシコ戦で敗退、ベスト8進出確実と見られていたチャンピオンズリーグのアヤック戦で大敗しソラーリ前監督解任を決断。

 

 これ以上の失敗は許されないマドリーは、ジダン監督の復帰を決断。
 短期間での復帰は異例中の異例であるが、これ以上の失敗は許されないクラブフロントの苦しい決断が伺えるのが現状だ。

 

 

失った得点、年間50ゴールを埋めるのはチーム力の底上げが必須

 

 昨年夏の移籍市場でFWクリスティアーノ・ロナウドがユヴェントスへの移籍で大きく失われた得点力。
 年間50ゴールの行方を、誰で補うのか注目が集まっていた。

 

 昨年夏に実力者の補強は至上命題だったものの、フロレンティーノ・ペレス会長率いるフロント陣は大きな決断を保留。
 要因は2つ。

 

 

  • マーケットに理想のターゲットが出回らなかった
  • 現スカッド( 特にギャレス・ベイル )を必要以上に信用しすぎた

 

 

 ジダン第一次政権化で大きな補強は行えず、若手実力者の補強を断交し続けてきたマドリー。
 スタメンとの実力差は開く一方で、スタメンを脅かすだけの選手が育たなかったことが大きな失敗の要因。

 

 

ベイル他、期待しすぎた主力陣の不審

 

 マドリーは、昨年夏大きな転機を迎えていたことは間違いない。
 チャンピオンズリーグ3連覇という偉大な記録を残し選手全体が保守的な姿勢で新シーズンを迎えていたことは間違いない。

 

 さらに、ロシア・ワールドカップの開催で主力選手の大半が万全のコンディションでシーズンを迎えることができなかった。
 追い打ちをかけるかのように、ルカ・モドリッチの移籍報道などでマーケットでは大きな失敗が目立った感がある。

 

 クラブは新陳代謝のチャンスを失い、CL3連覇のプライドのみで戦い続ける主力陣。
 とりわけ顕著なのが、未だベストコンディションとは遠いパフォーマンスのベイルへ信頼を置きすぎた点だ。

 

 本来、ベイルは昨年夏の売却に向けクラブ選手共に動いていた。
 ただ、C・ロナウド退団を受けプランは刷新。チームのエース候補として今期を迎えていたわけだが。

 

 結果は、火を見るよりも明らか。
 サンティアゴ・ベルナベウでは、大きな批判とブーイングを受け、選手は気迫を感じられないプレーに終止。

 

 マドリーの混乱は、昨年夏に下したベイル残留という選択からスタートしていたのかもしれない。

 

 

ストライカー確保は必須だが、マーケットに成熟した選手が出回らない事実

 

 大型補強が報じられる一方、マドリーが抱える問題は想像以上に大きい。
 高齢化が進む現スカッドの刷新は必要不可欠だが、今季の課題“ 得点力不足 ”の解消に向けた補強が進んでいない。

 

 大きな要因は、“ マーケットに成熟したストライカー ”が出回っていないことだ。
 これまで、報道ではマドリーの補強リストには多くのストライカーの名前がリストアップされていると伝えられてきた。

 

 ただ、いずれに選手も大きな問題を抱えたばかりの選手であり、最終決定権を持つペレス会長を納得させるだけの選手が不在であることは間違いない。
 最近報じられた情報では、

 

 

  • マウロ・イカルディ[ インテル ]
  • キリアン・ムバッペ[ パリ・サンジェルマン ]
  • ネイマール[ パリ・サンジェルマン ]
  • エデン・アザール[ チェルシー ]
  • ルカ・ヨヴィッチ[ フランクフルト ]
  • パウロ・ディバラ[ ユヴェントス ]
  • サディオ・マネ[ リヴァプール ]

 

 この中で具体的な交渉まで進んでいるのは、アザールのみ。
 ただ、アザールのプレースタイルから考えると飛躍的な得点力アップは望めない。

 

 

新ストライカーに誰を指名する?

 

 必然的に、もう1人はストライカー候補が欲しいというのが本音だろう。
 だが、誰を指名するかによって、今後の動きは大きく変わってくる。

 

 一部の選手を見ていこう!

 

 

キリアン・ムバッペ獲得の可能性

 

 将来性、タレント力、アスリート能力。
 どれを見ても現在のマドリーには理想的な人材だろう。

 

 ただ、高額な移籍金、選手がクラブ残留を明言していることを考えると実現にこぎつけるのは非常に困難だ。
 パリSGが放出を認める可能性は“ 0% ”に近い。

 

 FFPの疑いが解消され、現金を必要としていないパリSGを口説きを賭すことは事実上不可能。
 下手をすると、今夏の補強予算とほぼ同額のオファーを要求される可能性もあり、実現は事実上不可能といったところだろう。

 

 

マウロ・イカルディ獲得が噂されるも、実際は

 

  マウロ・イカルディ獲得が、盛んに報じられているが実際は。。。
 一説によると、市場価値よりも大幅な安値で取引されるとの噂もあるイカルディ。

 

 ただ、ペレス会長は獲得にそこまで本腰ではないかもしれない。
 大きな問題は、インテルとの契約延長交渉が代理人の不用意な発言でもつれにもつれたこと。

 

 真摯で節度ある態度を求めるマドリーにとって、この代理人の行動は無視できないものだろう。
 あれほど、盛んに報じられたイカルディ獲得説も、最近では全く聞こえてこない。

 

 保険を掛けつつ、ペレス会長ほかフロント陣は、他のターゲットの物色に勤めているのではないだろうか?

 

 

ユヴェントスで干されつつあるパウロ・ディバラ獲得の可能性は?

 

 1億ユーロの移籍金は下らないものの、今夏売りにである可能性の高いアルゼンチンの至宝。
 獲得は、戦力アップが期待できるものの、現マドリー経営陣はさほどプライオリティを置いていないのがうかがえる。

 

 マドリーよりも格下のクラブとして位置付けるユヴェントスで、今季スタメンを確保できていないのが大きな要因だ。
 市場価値の半値程度で獲得可能なら、動く可能性は高いものの現状ではテーブルの上に名前があるだけの選手という位置付け。

 

 今季の残りシーズンも少ない現状から考えると、リストの下位にリストアップされたままといった印象だ。

 

 

ペレス会長がご執心のネイマールは果たして?

 

 ペレス会長ご執心のネイマール獲得の可能性は?
 一時ほどの熱の入れようは無くなったものの、ペレス会長が未だ虎視眈々とねいマールの去就を追い続けていることは間違いない。

 

 ただ、

 

  • 未だ晴れない金銭問題
  • 明らかなパフォーマンスの低下
  • 負傷数の増加

 

 など、マイナスな要因は多い。
 同時に、巨額の移籍金が必要になることは間違いなく、“ 相応しい選手ではない ”という考えがフロントの一部に根強い印象。

 

 ネイマールが、スペイン復帰を目論んでいるとの報道もあるが、意中のクラブは古巣バルセロナだろう。
 ベテラン選手に価値を見出しつつあるバルセロナなら、今のネイマールが復帰しても問題はなさそう。

 

 このまま、ペレス会長の悲願は実現することなく、終わりを迎えることとなりそうだ。

 

 

最も可能性があるのがルカ・ヨヴィッチか?

 

 現状考えられる選択肢の中で、可能性が高いのが先日フランクフルトへの完全移籍が決定したヨヴィッチだろう。
 ただ、ビッグクラブでのプレー経験がなく、実勢も乏しい、可能性は未知数だ。

 

 アルバロ・モラタ、マリアーノを見限ったジダン監督が、ヨヴィッチをどこまで評価するかは不透明といったところか?

 

 

ポグバ獲得が噂される中盤、理想の人選はエリクセンだが

 

 バロンドーラーのモドリッチも、すでに33歳。これまでどおりのパフォーマンスを維持することができる保証はない。
 ジダン監督は、中盤の補強に注力し同郷のポール・ポグバ( マンチェスター・ユナイテッド )獲得を熱望している様子。

 

 事実、ポグバ側からの売り込みもあり、移籍交渉そのものは存在しているようだ。
 前線の得点力アップのためにも、中盤から供給されるアシストは絶対に無視できない。

 

 軒並み30代の大台が垣間見れる現主力陣の世代交代は必須で、ポグバへの関心は頷ける。
 ただ、マドリーが本気でポグバを獲得したいかと問われれば大きな疑問符が残るが現状はこうだ!

 

 

ポグバ獲得に関心を寄せるも、代理人と一定の距離を保ち続けたクラブフロント

 

 

 

 

 ポグバのパフォーマンスは未知数だ。精神面が非常に脆く、環境適応能力も疑問視されている。
 精神面がパフォーマンスに悪影響を与え、高いレベルで案してした能力を発揮することができない現状にある。

 

 特大な可能性を秘めるポグバだが、クラブが懸念するポイントは2つある。

 

 

  • 選手側が要求する高額な年俸
  • 代理人ミーノ・ライオラ氏

 

 

 選手側が要求する年俸は、とりわけ巨額だ。
 要求通りの額面を受け入れることになれば、クラブのヒエラルキーは一挙に崩壊する。

 

 なにしろ、セルヒオ・ラモス等が受け取るクラブトップクラスの年俸を要求しているためだ。
 そして、もう一点。代理人ミーノ・ライオラ氏存在だ。

 

 これまで、マドリーはこの代理人と一定の距離を保ちマーケットを進めてきた。
 今後も、この方針が変更されることはないだろう。

 

 御都合主義で選手の売買を強行するやり方に、多くのクラブが不満を抱いていることであり、マドリーも同様。
 最大のクライアントであるジョルジュ・メンデス氏との良好的な関係も危機を迎える懸念もあるだけに慎重となっている。

 

 

プレミアでフィジカルに磨きをかけたエリクセン一択

 

 プレミアリーグ挑戦で、チャンスメイカーとしてワンランクアップした感のあるエリクセンが、補強には理想的な存在だろう。
 攻守両面でのフル稼働が期待でき、モドリッチの後継者として期待もできる。

 

 噂通り、トニ・クロース移籍となれば同ポジションにすんなりと収まるだろう。
 問題は、高額な移籍金か?

 

 トッテナムは、1億ポンド以上の移籍金を求めているのが現状で、残りの契約年数を考えると財布の紐を大きく緩める必要があるが。

 

 

勤続疲労とメンタルのバランスが崩れパフォーマンスを崩したカゼミーロは?

 

 今季の失点数の増加、中盤の守備力の低下はカゼミーロのパフォーマンスが安定しない点は大きいだろう。
 ジダン監督の下で、大きく成長しクラブ、そしてブラジル代表で中心選手として活躍するカゼミーロ。

 

 ただ、今季のカゼミーロの身体能力はすでに悲鳴を浴びている。
 トップレベルでプレーすることすら耐えられない状況にあるように見える。

 

 ジダン監督は、自身スタイルの最大功労者カゼミーロを切ろうとしている。
 虎視眈々と、チェルシー所属のエンゴロ・カンテ獲得の可能性を探っている言われている。

 

 カゼミーロの移籍は、一つの選択肢として受け入れることができる。
 カンテ獲得という絶対条件は残るが。

 

 チェルシーの補強禁止処分を考えれば、実現不可避のミッションであることは間違いなく、必然的にカゼミーロ残留は確定となるだろう。
 懸念されるのは、今季のオフシーズンにコパ・アメリカ2019が開催される点。

 

 ロシア・ワールドカップ以降、失態続きのブラジル代表において母国で開催される大会への意気込みは強いはず。
 チッチ監督の進退も取りざたされる大会だけに、カゼミーロの招集は確実。

 

 明らかに身体を酷使するカゼミーロ。
 もしかしたら、もしかするかもしれないが果たして。

 

 

売れないベイル、苦しい決断に迫られる

 

 

 

 

 報道では、1億ユーロ前後の移籍金で。。。など盛んに報じられるベイル移籍報道。
 今夏の移籍は決定的で、間違いなくクラブを離れることになるだろう。

 

 問題は、移籍金と年俸だ。
 ペレス会長以下、クラブフロントは1億ユーロ前後の移籍金を要求しているが、現状を考えればベイルにこれだけのオファーを提示するクラブは皆無。

 

 ジダン監督はベイル売却をクラブに求めており、移籍金の減額を受け入れなければ交渉すら進まないだろう。
 ベイル移籍で考えられるのは、2点。

 

 

  • 大幅な移籍金、年俸の減額
  • 買取義務付与のレンタル契約

 

 

 いずれの可能性も考えられる。
 ベイルを損きりし現金化に向かうなら大幅な移籍金の減額だろう。

 

 過去に、バイエルン・ミュンヘンへアリエン・ロッベンを大幅なディスカウントを断行し売却したことがある。
 ただ、当時はFFPの制度はなくクラブの収支面のみに趣を置かれていたため、現在では通用しない仕組みかもしれない。

 

 一方、同じくバイエルンへハメス・ロドリゲスを買取オプション付きのレンタル契約で放出した過去もある。
 ただ、今回買取義務のオプションとして紹介した点には理由がある。

 

 バイエルンが、ハメスの買取に難色を示しているためだ。
 腐ってもベイルだ。

 

 5000~7000万ユーロ程度の移籍金収益を見込める可能性のある選手。
 ハメス同様、レンタル期間中に酷使され“ 買取拒否 ”ではマドリーは完全にハズレくじを引かされることになる。

 

 同様の事例は避けたいと考えていることは間違いない。
 レンタル期間終了後にマドリー復帰を果たしたとしても、プレーするポジションがないからだ。

 

 ベイルを、幾度となく擁護してきたペレス会長だが、同選手のことではクラブ内ですでに四面楚歌の状況。
 会長職を、もう1期続けることを考えれば“ 損きり ”は必須だ。

 

 

大型補強はジダン監督の決断次第?紙面を踊る賑やかな数字とは裏腹に

 

 大型補強の実権を握る人物は2人。

 

 

  • フロレンティーノ・ペレス会長
  • ジネディーヌ・ジダン監督

 

 

 ジダン監督の指揮官復帰には、大きな特権が与えられていると噂。
 戦力補強の実権だ。

 

 過去に類を見ないほどの、“ 権力 ”がジダン監督には与えられているとのこと。
 大型補強のキーマンであるジダン監督の考え次第で、今夏の補強テーマは変化すると言い切っても差し支えないだろう。

 

 そんなジダン監督が、大型補強を決断するかはフィフティーフィフティー。
 ジダン第一次政権の動きを見てわかる通り、ジダン監督は超保守派の人物として有名。

 

 選手のことを最大限推し量って。。。

 

 聞こえは良いが、チームを次の世代に託すタイプの指揮官ではないという点だ。
 第一次政権は、約2年半続いた。

 

 この間、何度も訪れた新戦力補強のチャンスを、次々と潰してきたのはジダン監督自身だ。
 ジダン監督が繰り返したのは、『 現スカッドに絶大な信頼を置いている 』この言葉ばかり。

 

 実は、今。
 またしても同じことが起きようとしているかもしれないのだ。

 

 

継続路線を示唆?現スカッドの復活を待つ可能性も?

 

 実は、実しやかに囁かれる噂である。
 今夏の移籍市場も最低限の補強でマイナーチェンジを行い、現スカッドの復調を待つという選択だ。

 

 ジダン監督の頭の中には、このプランがあることは間違いなさそう。
 昨年夏、指揮官退任の際に『 大きな変化が必要 』と一言言い残したことを考えれば。。。

 

 選手育成能力という点では、大きな成果を残せていないジダン監督に新戦力を迎え入れて新たなサイクル構築を推し進めるプランがそもそもあるのか疑問だ。

 

 

威厳を失いつつあるペレス会長、欧州での尊厳は風前の灯火か?

 

 ペレス会長に元気がない。
 年齢なのか?制度の問題なのか?

 

 それとも、マドリーの会長職にしがみついているだけなのか?
 クラブ内での威厳は保たれているものの、かつて欧州全土に巻き起こした“ ペレスの威厳 ”は完全に失った感がある。

 

 2009年にマドリーの会長職に復帰した際にみせた大型補強。
 以降、ベイル、モドリッチ、トニ・クロースといった現スカッドの主力を構築。

 

 ただ、ジダン監督就任以降、インパクトのある動きを見せていない。
 現場の意見に耳を傾けることの多くなった印象が強いが、ジダン監督の執拗な反発も影響が大きかったはずだ。

 

 ペレス会長も、すでに72歳。
 会長職を続けるのも、そう長くはないことは間違いない。

 

 ビッグネーム獲得の最終決定権を持つペレス会長。
 高齢化の進んだ現スカッドでタイトルを獲得し続けることは困難な状況であることは誰よりも理解しているはずなだけに、周囲を無視しだ独裁者的な採決をとるのか注目。

 

 

最後に、現スカッドに安泰な選手はいない。。。

 

 現マドリーにおいて、世代交代は近々の課題。
 保守的なジダン監督が考える、

 

 

  • 現スカッドの成熟
  • マイナーチェンジ

 

 

 などは、クラブの衰退を招く要因の一つになると考える。
 歴代監督が模索し続けてきた次代へ繋ぐチーム作りを考えれば、ジダン第二次政権に突きつけられた課題は想像以上に大きいものと考える。

 

 これは、選手にも言えること。
 ジダン監督復帰を歓迎した過去の主力選手にも、“ 安泰 ”はないと思う。 

 

 サッカー界では、“ 勝っているチームはいじるな ”という格言があるという。
 ただ、すでにマドリーは“ 負けた ”チーム。

 

 フロントは、“ 今季の負け ”を認めている。
 一部の選手も。

 

 ただ、昨季までの主力選手( 特にベテランの域に達した選手 )は、コメントの端々を見ても“ 負け ”を受け入れきれていないようだ。
 プライドが邪魔しているのだろうか?

 

 指揮官のコメントを見ても、胸中が揺れ動いていると感じられる部分も多々ある。
 だが、、、

 

 

移籍金の高騰で、1選手獲得には2~3選手分の費用が必要な現状に現スカッドは満足?

 

 移籍金が高騰した影響で、満足に戦力補強できないのが現状。
 とりわけ、経営者出身のペレス会長にとって収支のバランスを考えると。

 

 マドリークラスのクラブが獲得する選手の平均移籍金は8000~9000万ユーロ程度。
 最低でも5000万ユーロ程度は必要で、高額な選手となれば1億ユーロは優に超える。

 

 一方、売却可能なマドリーの現スカッドは、高値がついたとしても8000万ユーロ程度。
 退団した選手の穴埋めに倍額近い移籍金の投資が必要であることを考えると、クラブが補強に及び腰になるのも致し方ないところか?

 

 この動きは、選手も十分に理解している点で、一定クラスの選手に“ 危機感 ”が薄いのはそのためなのかもしれない。
 危機感の喪失は、少数精鋭で戦うことを義務付けたジダン監督にも大きな責任がありそうだ。

 

 報道される通り、今夏の移籍市場で一定額以上の投資を行い即戦力を確保しておかなければ、近い将来内部崩壊を起こす可能性は十分に考えられる事実なのだが。

 

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