パリ・サンジェルマン所属のFWキリアン・ムバッペ。今夏の移籍市場に向けレアル・マドリーが大きな動きをみせようとしている。
レアル・マドリー
パリ・サンジェルマン所属のFWキリアン・ムバッペ獲得に動く?
移籍マーケット史上最高額の移籍金を用意ともhttps://t.co/yExd0vZ1NX— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) March 26, 2019
今夏に大型補強が噂されるマドリー。
前線の補強は必須であり、複数の選手がリストアップされているのが現状。
報道によると、指揮官に復帰したジネディーヌ・ジダン監督が前線のキーマンにムバッペを指名した様子。
クラブ首脳陣へ獲得を要請し、ムバッペ獲得に本腰を入れることになるかもしれない。
マドリーは、ムバッペがASモナコからパリSGへ新天地を求めた2017年夏に獲得オファーを提示。
高額な移籍金と、当時在籍していたスカッドの関係もあり同選手獲得を実現させることはできなかった。
フロレンティーノ・ペレス会長は、ネイマール獲得に関心を示しながらもムバッペのリサーチは続けていた様子。
ロシア・ワールドカップを契機に、評価を二分した両選手。
ペレス会長も大きく評価を下げたネイマール獲得を諦め、ジダン監督が獲得を求めるムバッペに照準を定めたようだ。
マドリーは、ムバッペ獲得に向けパリSGへ移籍史上最高額を更新する2億8000万ユーロの移籍金を提示する準備を進めている様子。
FFP問題を回避したパリSGは、キャッシュを必要としているわけではない。
ムバッペ慰留が基本路線のパリSGは、マドリー側のオファーを拒否することは当然だと考えられる。
ムバッペ獲得を実現させるためには、ジダン監督が如何にして選手を説得できるかが一つの鍵になりそうだが、大きな問題はその他にもある。
それは、ムバッペがパリSGから受け取る高額なサラリー問題だ。
ムバッペとパリSGの現行契約は、年々サラリーが自動昇給する契約を締結しているという。
最終のサラリーは、推定1500万ユーロを超えるものになるという。
移籍となれば、選手側は当然ながらこの条件をマドリーに突きつけてくることは容易に想像できる。
マドリー側が、要求通りのサラリーを用意し獲得を決断すれば、クラブ内のヒエラルキーは崩壊することとなる。
2018年個人賞を総なめにしたルカ・モドリッチですら、クラブから1000万ユーロのサラリーを受け取っているのが現状。
キャプテンを務めるセルヒオ・ラモスは1100万ユーロで、ムバッペが言い値額で加入すれば内紛は必須。
なにより、まだ20歳という若手選手だ。
契約更新のたびにサラリー見直しを要求されることとなれば、3年後、5年後のサラリーは天文学的な数字となるかもしれない。
サッカー史に名を刻むだけの選手という特大なポテンシャルを有するムバッペ。
ジダン監督復帰の条件の一つに現有戦力の再整備という確約があるだけに、ペレス会長を筆頭としたクラブ首脳陣がムバッペ獲得に向けどのような“ ウルトラC ”をみせることになるか注目だ。