マドリー、いまだにネイマール獲得に執着? パリSGがFFP抵触なら… UEFAの判断を待つ

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 パリ・サンジェルマン所属のFWネイマールとFWキリアン・ムバッペのいずれかの選手の獲得をレアル・マドリーが狙っているようだ。
 UEFAからファイナンシャル・フェア・プレーについて再調査を受けているパリSG。

 

 昨年夏の移籍市場で断行した大型補強は思いの外ダメージは多かったのかもしれない。
 ネイマールをバルセロナから2億2200万ユーロ、ムバッペをASモナコから1億8000万ユーロの移籍金で獲得。

 

 そのため、当初からFFPに抵触した可能性を疑われており、今夏の移籍市場では活動を自粛していたのが現状。
 一時保留されていたFFPの調査も再開し、規定義務違反と判断された場合、UEFAが主催する欧州カップ戦の出場禁止など厳しい処分を受けることになるか可能性が高い。

 

 FFP制度導入後、欧州カップ戦からの締め出しを食らったクラブチームは存在しないが( ACミランがヨーロッパリーグ締め出しの判定を言い渡されたがスポーツ仲裁裁判所の決定により回避された )、決定となれば最大で向こう3シーズンの出場権剥奪の可能性もある。

 

 チャンピオンズリーグ制覇が大きな目的であるパリSGにとって、これ以上の処罰はない。
 FFP回避に向けできうる限りのことを断行するのは確実であり、高値で売却可能な選手を売却し収支のバランスをとることとなるだろう。

 

 今夏以降、同様の報道がなされているが、マドリーは未だ諦めていない様子。
 とりわけ、フロレンティーノ・ペレス会長はネイマールにご執心の状況にあり、ピッチ内外での問題行動やメンタル面での未熟が盛んに報じられる中、獲得を熱望しているようだ。

 

 ただ、ネイマールはバルセロナへの復帰を熱望している。
 圧巻のパフォーマンスを披露する選手であることは間違いないが、獲得には最低でも4億ユーロ程度の資金投資は必要と見積もられている。

 

 今のネイマールに、投資額に見合うパフォーマンスが期待できるかどうかは疑問。
 ビジネス面での回収は十分に可能だと考えるが、戦力面においてメンタルをどこまで向上させることができるかが大きな疑問だ。

 

 その点を考えると、パリSGへ移籍したことは選手にとってキャリア面で大きなマイナスであったことは言うまでもないだろう。
 26歳という年齢もネックだ。

 

 サッカー選手として働き盛りの年齢ではあるものの、パリで無駄にした2年は大きい。
 向こう5年間はトップレベルを維持できるかもしれないが、得点力不足が顕著なマドリーに必要な選手かと問われると…

 

 ムバッペの方が理想的な選手像に近い印象だ。
 若干19歳。何より若い。

 

 “ 若さ故 ”はあるが、向こう10年バロンドール賞を独占し続ける選手へと成長するポテンシャルは十分にある。

 

 ネイマールよりもチーム戦術にフィットしやすく、利他的に振る舞える精神も豊富だ。
 現在のマドリーには、強烈なインパクトを持った利己的な選手が必要なのは間違いない。

 

 ネイマールは、その能力と才能を持ち合わせているものの、メンタルが惰弱すぎるのが大きな欠点だ。
 チームを牽引する力よりも、混乱させる傾向が強い。

 

 それでも、ペレス会長はネイマール獲得を優先させるのか?
 日増しに高まるネイマールのパリSG退団説だが、来夏の移籍市場がターニングポイントとなりそうだが果たして。

 

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