バルセロナが、チェルシー所属のFWロメル・ルカク獲得に関心を示しているという。
バルセロナを率いるシャビ・エルナンデス監督は、今夏の移籍市場でCFの補強を目指しており、クラブはボルシア・ドルトムント所属のFWアーリング・ブラウト・ハーランドをトップターゲットとし交渉を進めている。
とはいえ、ハーランド争奪戦を競うのがマンチェスター・シティやレアル・マドリーと強敵ばかり。
さらに、ハーランド獲得には移籍金、手数料、代理人手数料など高額な費用負担が必要でありバルセロナの財政状況を考えれば獲得のハードルは高い。
仮にハーランド争奪戦に敗れることになった場合、バイエルン・ミュンヘン所属のFWロベルト・レヴァンドフスキにターゲットを変更すると言われている。
一部の報道では、バルセロナとレヴァンドフスキは今夏の加入で個人合意を締結していると言われ、すでにクラブ間交渉を残すのみとも噂。
バイエルンとレヴァンドフスキの現行契約は2023年までで1年を残すのみで獲得に必要な移籍金を抑えることが可能で、交渉実現の可能性は高いと見られている。
だが、レヴァンドフスキにはバイエルンとの契約延長の可能性が残され、市場に出ることとなれば争奪戦は必須。
争奪戦のライバルとなるのが潤沢な資金力を持つプレミアリーグのクラブとなり、武が悪い戦いを強いられる可能性も。
そんななか新たに浮上したのが、チェルシーで低パフォーマンスに苦しむルカクだ。
昨年夏の移籍市場でインテルからチェルシーへ新天地を求めたルカク。
インテルで披露した破壊的な得点力が期待されたものの、今季公式戦12得点にとどまり期待されたパフォーマンスを披露できていないのが現状。
バルセロナは、ルカクがインテルで残した過去2シーズンで95試合64ゴールの記録を高く評価している。
今季の不調は不安要素にしていないと考えており、ハーランド、レヴァンドフスキ獲得に失敗した場合、ルカク獲得に向け本腰を入れることとなりそうだ。
しかし課題は多い。
まず、ルカクを獲得に向けた資金捻出が当面の課題。
チェルシーへ支払う高額な移籍金、ルカクへ支払う高額なサラリーと金銭面を如何にクリアするかだ。
移籍金の負担は、クラブ売却に向けた交渉が進んでおり、新オーナーがルカク売却をどう決定するかにかかっている。
新たなスポンサーも決定し、投資会社からの資金援助に向けた交渉も進められており、移籍金捻出はある程度の目処が立っていると考えていいのかもしれない。
問題は、高額なサラリーの負担だ。
固定費として計上されるため、ルカクのサラリーをできるだけ安価な価格に設定するか、余剰人員の売却で人件費圧縮を狙うしかない。
バルセロナは多くの余剰人員を抱えている状況にあり、クラブフロントは今夏にフィリペ・コウチーニョ、ミラレム・ピャニッチ、フランシスコ・トリンコンといった選手の売却を目指し交渉を進めている。
ルカク獲得に向けバルセロナは、選手の代理人を務めるフェデリコ・パストレッロ氏と最初の接触は済ませている。
2度目のプレミアリーグ挑戦が失敗に終わった感があり、今夏に古巣インテル復帰説が噂されるなどチェルシー退団説は既成事実として伝えられているだけに、バルセロナにも獲得の可能性は残されていると考えるが果たして。
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チェルシー所属のFWロメル・ルカク獲得に関心https://t.co/XYa02oRic0— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) April 30, 2022