今季リーグ第7節を終了した時点で2位についけているバイエルン・ミュンヘン。
UEFAチャンピオンズリーグでパリ・サンジェルマンに圧倒的な力の差を見せつけられ大敗を喫し、カルロ・アンチェロッティ氏の解任したばかり。
新監督招聘に注力しているバイエルンだが、12-13シーズンにブンデスリーガ、DFBポカール、チャンピオンズリーグの3冠をもたらしたユップ・ハインケス氏の招聘を検討しているようだ。
これまで、トーマス・トゥヘル氏やルイス・エンリケ氏の招聘が噂されたバイエルン。
だが、未だ正式契約に至ってはいない。
可及的速やかに新監督招聘を実現させたいバイエルンは、クラブの事情を知ったハインケス氏に白羽の矢を立てたのかもしれない。
ハインケス氏は、これまで就任したクラブでチャンピオンズリーグタイトル獲得を経験し、“ 鬼軍曹 ”と異名も高い。
古典的なスタイルを好むハインケス氏だが、緩みきったバイエルンの選手たちには理想的な人材かもしれない。
クラブに所属する選手との関係は良好であり、攻守両面で詰めの甘さを露呈している現戦力にとってハインケス氏招聘は大きなプラスとなるだろう。
バイエルン首脳陣は、グアルディオラ元監督の路線を継続する考えであるようだが、現有戦力の高齢化を考えると大きな疑問符が残る。
トップクラブへ再び上り詰めるには、確かなアイデンティティを持った指揮官と、戦力の若返りは必須。
ハインケス氏の年齢を考えれば、長期政権を構築することは困難であり、今季終了までの短期の契約を締結し、新たな世代に向けた土台作りを託すという選択肢はありと考えるのだが果たして。