インテルを率いるルチアーノ・スパレッティ監督に退任の可能性が浮上した。クラブは、後任にユヴェントスやチェルシーで辣腕を振るったアントニオ・コンテ氏の招聘を検討しているという。
インテル、ルチアーノ・スパレッティ政権終了か?
今季終了後にアントニオ・コンテ氏招聘を画策補強資金の準備は大丈夫か?https://t.co/aAmRfzjbV6
— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) April 3, 2019
2017年にインテル指揮官に就任したスパレッティ監督。
クラブでは、2シーズン目を過ごしたいとること見放されているものの、近年の不振から脱出する大きな足カガリをつまんでいる。
スパレッティ監督就任後に達成できた大きなプロジェクトは、なんとにってもチャンピオンズリーグへの返り咲きだろう。
実に6シーズンに渡りCLの舞台から遠のいていたインテル。
今季の成績は、グループステージ敗退と満足できる結果に終わらなかったが、この異形は今後の大きな一歩になることは間違いない。
ただ、クラブ首脳陣はそうは考えていないようだ。
とりわけ重く受け止めているのが、元主将のマウロ・イカルディが約1ヶ月に渡り欠場を続けるなどロッカールームで孤立している点。
この騒動にはクラブ側にも大きな問題もあるとは思うが、その責任をスパレッティ監督1人に押し付けた印象だ。
チームキャプテンとの問題を解決に導く事ができず、ピッチから離れることが多かったイカルディ。
近い将来、ユヴェントスが独占するスクデット奪還を狙う上で、人心掌握術に限界を露呈し始めたスパレッティ監督は適任ではないと判断したようだ。
そこでインテルが後任にリストアップしたのがアントニオ・コンテ氏だ。
2018年末にユヴェントスからインテルのCEOに就任したジュゼッペ・マロッタ氏がコンテ氏を高く評価。
マロッタ氏手動で、オペレーションが進められているのではないかとみられている。
なお、すでに根回しは順調に進んでおり、親会社である蘇寧グループの説得は終了。
招聘に向けた資金調達を行っているのが現状のようする。
ただ、問題は残る。
仮にコンテ氏がインテルの指揮官に就任したとしても、静粛に仕事に邁進するのは就任初年度くらい。
翌シーズンから、戦力の大型補強をクラブに突きつける体質は歴任したユヴェントスやチェルシーでの恒例行事となっていた。
潤沢な補強資金を誇る中国の会社がバックに存在しているとしても、やはり補強資金には限りがある。
とりわけ、現在のインテルにどれだけの選手が魅力を感じるかは疑問符が残るところ。
スパレッティ監督は、レンタル契約中心の戦力補強でよくチームの手綱を握り続け、バランスを取っているように感じる。
現在、リーグ第30節を終えた時点で3位と来季CL出場権確保できる順位に位置している。
現状を考えると、指揮官交代は不要なのではないかと考えたりもするが、勝負弱さが露呈するシーンも散見されるだけに難しい決断となるかもしれない。
なお、インテルはアントニオ・コンテ氏招聘失敗に備え、かつてクラブに3冠をもたらしたジョゼ・モウリーニョ氏の復帰も視野に交渉を進めていると伝えられているが。