マンチェスター・ユナイテッド所属のMFポール・ポグバ。レアル・マドリーがポグバ獲得に本腰をいれることとなりそうだ。
今夏の移籍市場で中盤の補強を目指すマドリー。
リストアップされる選手は、ポグバとトッテナム所属のMFクリスティアン・エリクセン、アヤックス所属のMFドニー・ファン・デ・ベークだという。
クラブを率いるジネディーヌ・ジダン監督は、ポグバを。
フロレンティーノ・ペレス会長は、エリクセンを推している様子。
決定権を握る両者の意見は二分し、クラブの動きが注目されてきたが、ここにきて状況は変化の兆しを見せる。
要因は定かではないが、依然としてジダン監督からの評価が高いポグバが、減俸を受け入れたからだとも伝えられる。
今後、マドリーはポグバ獲得に注力しユナイテッドと交渉を続けていくことになるという。
なお、マドリーは減俸をカバーすべく5年間の長期契約を締結する見通しとのこと。
問題は、ユナイテッドが要求する推定1億5000万ユーロと言われる高額な移籍金だ。
マドリー首脳陣は、ポグバの価格は高すぎるという意見で一致している。
ユナイテッドでの不安定なパフォーマンスに見合うだけの選手ではないという意見もある。
マドリーは、今後移籍金の減額を含めユナイテッドと交渉を進めていくことになる。
来季スタート前までに獲得交渉を終えておきたいところだが、マドリー側は交渉の長期化を視野にマーケット最終日までの成立を目指し交渉を進める覚悟を決めているというが。
マドリーのポグバ獲得は疑問、指揮官の評価は高いがマドリディスタから見放されれば
ジダン監督は、ポグバ獲得に固執する。
屈強なフィジカルや時折見せるスルーパスなどプレースタイルに惚れ込んでいるのだろう。
ただ、ポグバがマドリーで温かく迎え入れられるかは大きな疑問が残る。
とりわけ注目なのがマドリディスタの存在。
ポグバは、メンタルがパフォーマンスに大きく影響を与える印象の選手。
スーパープレーを魅せる試合もあれば、無気力でやる気の感じさせない試合も多い。
選手に、ハードワークを求める傾向のあるマドリディスタが、不安定なプレーに終始しがちのポグバを温かく迎え入れるかと問われれば疑問だ。
顕著なのは、ベイルだろう。
ネームバリュー、パフォーマンスは絶大なものを醸し出すウェールズ代表だが、ベルナベウでは常に批判の的。
現マドリーのスカッドで最も愛されていない選手の1人。
ジダン監督は、ポグバ再生に自信を持っているようだが、現状ではベイルの二の舞となる可能性が高い。
移籍金が1億ユーロ未満で獲得できるのであれば、チャレンジする価値のある選手かもしれないが、現状では。
リスクを考えるなら、トニ・クロース、ルカ・モドリッチの系統を汲み取りポリバレント能力の高いエリクセン獲得の方が戦力値はアップするだろう。
中盤でハードワークを厭わないプレースタイルは、マドリディスタにも受け入れられることは間違いない。
ペレス会長が、これまで一定の距離を保ち続けてきた代理人ミーノ・ライオラ氏も気がかりな存在となるのだが。
レアル・マドリー
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