今夏の移籍市場でバルセロナへの移籍が盛んに報じられた、リヴァプール所属のMFフィリペ・コウチーニョ。
一時は、選手側がクラブに対しトランスファーリクエストを提出するなど、バルセロナ移籍に向け精力的な動きを見せていた。
今冬の移籍市場でバルセロナは再びコウチーニョ獲得交渉をスタートするために準備を進めているとされているが、コウチーニョはリヴァプール残留を強調するような湖面を残した。
「 世界最高のリーグの一つでプレーできているからとても幸せ。自分の人生に満足しているよ 」
バルセロナにとっては出鼻をくじかれた発言であることは間違いない。
コウチーニョ自信にとって、最も大切なのはリヴァプールでの継続したプレーだ。
今季終了後に開催されるロシア・ワールドカップでブラジル代表として招集されるためには、クラブレベルで高いレベルでプレーすることが必須。
仮にバルセロナというメガクラブからの誘いであっても、この冬のタイミングでの移籍は最良の選択肢ではないだろう。
なによりコウチーニョが懸念ししているのは、バルセロナ特有のスタイルだと考える。
効率性を重視するユルゲン・クロップ監督のスタイルと、バルセロナの伝統的なポゼッションのスタイルにコウチーニョがフィットしきれるかどうかが大きな疑問。
ブラジル代表でも前線での守備とショートカウンターを武器とし、ワールドカップ南米予選で独走状態でワールドカップ出場を獲得した。
リヴァプールでのスタイルは代表のスタイルに似通った声質を持っていることを考えると、この冬の移籍は懐疑的な味方が強い。
と同時に、コウチーニョがバルセロナへ移籍したとしても、ポジションが約束されているわけではなく、バルセロナのスタイルに馴染むためにコンディションを大きく崩す可能性も考えられる。
これら複数の要因から考えると、ワールドカップイヤーである今季、特にシーズン途中の移籍は選手にとって理想的な選択肢ではないはずだ。
イングランドでの生活に一定の満足感を得ているコウチーニョだけに、バルセロナは他のターゲットもしくは来夏まで同選手獲得を待ち続ける必要がありそうだ。