来夏の移籍市場でレアル・マドリーがトッテナム所属のFWハリー・ケイン、MFデレ・アリの両選手を獲得すべく仰天プランを画策しているようだ。
現地時間17日に行われたチャンピオンズリーググループステージのトッテナム戦を前に、フロレンティーナ・ペレス会長とダニエル・レヴィ会長が会食の場を設けた。
この会食の大きな目的は、ケインとデレ・アリの将来について交渉だ。
兼ねてからケインとデレ・アリ獲得を望むペレス会長は、この会食の場でFWカリム・ベンゼマを譲渡する考えがあると伝えた様子。
マドリーで不動のCFとして活躍するベンゼマだが、近年は負傷の影響などもあり、戦列から離脱することが多い。
29歳を迎えベテランの域に差し掛かったベンゼマ。
ケイン、デレ・アリを獲得することができるなら、躊躇なくベンゼマを差し出す考えを持っているという。
だが、この交渉の前に解決しなければならない問題は多い。
昨季、マドリーで大ブレイクを果たし、今夏の移籍市場でチェルシーへ移籍したFWアルバロ・モラタ。
マドリーの将来を担うストライカーであったはずのモラタ売却に踏み切ったのが、ベンゼマを重要視し続けるジネディーヌ・ジダン監督の存在だ。
この夏、ペレス会長が画策した大型補強をことごとく断り続け、現スカッドに趣を置いたジダン監督は、ことの外ベンゼマを高く評価している。
ベテランの年齢に差しかかりつつあるベンゼマを、今後も主軸として据えローテーションでことなきを得ようとしているジダン監督。
だが、チームはシーズンを重ねるたびに、高齢化の一途をたどっている。
ジダン監督就任後、スタメンに名を連ねる面々はさほど変わっていないのが現状。
イスコやマルコス・アセンシオ、ルーカス・バスケスといった選手の急成長は喜ぶべきことだが、準レギュラーといった立ち位置が現状。
黄金期入口に差し掛かったマドリーだが、トッテナムの主力2選手獲得はクラブ内部が空中分解する可能性もあり、ペレス会長は冷静な対応が問われることとなりそうだ。