セビージャが南野拓実獲得に関心?クロップ監督の構想外で今夏の移籍も

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 リヴァプール所属のMF南野拓実の去就にセビージャが関心を示しているようだ。
 今季リーグ戦で20試合に出場し7ゴール1アシストをマークする南野だが、リヴァプールで安定した出場機会を確保することができていない。

 

 今冬の移籍市場でもセビージャら複数のクラブからの関心が伝えられた南野だが、選手が残留を希望したこともありクラブは全てのオファーを断りクラブ残留。
 アフリカ・ネーションズカップで主力選手が不在の中、一定の出場機会を得たものの、ユルゲン・クロップ監督を納得させるだけのパフォーマンスを披露することができなかった。

 

 

今冬にFCポルトから加入したFWルイス・ディアスの影に隠れる

 

 南野の立場をさらに悪くする要因は、今冬の移籍市場でFCポルトから加入したFWルイス・ディアスの存在だ。
 ディアスは、リヴァプール加入直後から安定した出場機会が与えられており、クロップ監督からの評価は高い。

 

 一方、南野に対しては『 試合ごとに良くなっている 』と一定の評価を与えたものの、先日行われたリーグ第24節のレスター・シティ戦では後半45分からの途中出場。
 直接的なライバルとなるルイス・ディアスとの交代で投入されたものの、プレー時間が極小であることを考えればクロップ監督からの評価は少なく事実上の構想外と考えても良いだろう。

 

 

南野とリヴァプールの現行契約は2024年まで、セビージャは移籍金を支払ってでも獲得に動く?

 

 リヴァプールと南野の現行契約は2024年まで残されている。
 無論、南野獲得には一定の移籍金が必要となる。

 

 感染症拡大でマーケットは冷え込み、レンタル契約やフリートランスファーでの取引が主流となる今、セビージャは移籍金を支払ってまでも南野を獲得するという決断を下すのだろうか?

 

 答えは“ 条件付きでYes ”だろう。

 

 ただ、セビージャが準備するオファーがリヴァプールを満足させるものかは不透明。
 ちなみに、リヴァプールがザルツブルクから南野を獲得した際に投資した移籍金は725万ポンドと格安。

 

 マーケットが盛んな状況下にあった感染症拡大前の状況なら、リヴァプールの評価額である2000万ポンド程度の条件をセビージャに要求することは予想できる。
 ただ、リヴァプールで控えのポジションに甘んじる状況で、南野売却で外国人枠に一枠空きが生まれることを考えれば、獲得資金の回収まで態度を何化させる可能性もある。

 

 

カタール・ワールドカップを見据えれば、今夏の移籍は必須!南野の決断は?

 

 2022年11月にはカタール・ワールドカップの開幕を迎える。
 現時点で、日本代表は本大会出場権を確保していない。

 

 が、本大会出場を目論む代表クラスの選手は、本大会に出場しベストなパフォーマンスを披露するためにクラブレベルでの出場機会確保が必須条件となる。
 とりわけ、森保監督がレギュラーとして考える南野は、所属クラブでより多くの経験を積まなければならないだろう。

 

 攻撃陣の新陳代謝を検討するリヴァプールで、スタメン確保に向け挑戦を続けるという選択肢は南野に残されている。
 しかし、前線での序列は下降の一途を辿っている現状を考えれば、環境を変え新たなクラブでリスタートすることが得策だろう。

 

 幸い、カタール・ワールドカップは2022年11月の開催。
 今夏の移籍を決断したとしても、新天地へ順応する時間は残されている。

 

 リヴァプールでは、事実上構想外のポジションに位置する南野。
 指揮官が求めるプレースタイルを体現できなかった( 選手自身が変化を嫌った )ことが大きな要因で、自身のプレースタイルを体現できるクラブへ新天地を求めることが理想だろう。

 

 

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