監督人事の渦中にあるトゥヘル氏、バイエルン次期監督就任を拒否へ

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 トーマス・トゥヘル氏の周辺が慌ただしくなってきた。今季リーグ戦が終盤に差し掛かり始めてきた、このタイミングで就任が噂されてきたバイエルン・ミュンヘンからのオファーに断りを入れたと伝えている。

 

 バイエルンは、現指揮官であるユップ・ハインケス監督の後任人事に揺れている。
 ハインケス監督との現行契約は、今季終了後に満了を迎える。

 

 前半戦、カルロ・アンチェロッティ前監督の下で低迷し続けてきたクラブを見事に立て直したのがハインケス監督だ。
 クラブ側、現行契約をもう1年延長する方針で調整を進めてきたものの、ハインケス監督の心は動かなかった。

 

 今季終了後に退任が確実視されているハインケス監督の後任には、複数の候補がリストアップされており、その中でもボルシア・ドルトムントを指揮し、ブンデスリーガをよく知るトゥヘル氏招聘に向け接触し続けてきた。

 

 だが、ここにきて状況は一変。バイエルンからの接触を受けたトゥヘル氏は、同クラブからのオファーに断りを英れたようだ。
 トゥヘル氏の次なる挑戦は、ドイツ国外で自身の采配がどの程度通用するか確認したいと考えている。

 

 受け入れ先最有力候補とされているのがアーセナルとチェルシーだ。
 トゥヘル氏が構築するサッカースタイルと酷似するアーセナル指揮官就任が有力だと言っても言い過ぎではないのかもしれない。

 

 だが、アーセナルは、指揮官と2019年まで現行契約を残している。
 まずは、今季のシーズンをどのような成績でフィニッシュすることとなるかが、続投の鍵を握るとされている。

 

 クラブフロントが、ヴェンゲル監督を早期解任の決断した場合、トゥヘル氏やルイス・エンリケ氏等と接触していくこととなるだろう。
 思考は異なるものの、ヴェンゲル監督はチームに対し戦術を植え付けて浸透させている。

 

 ドルトムントやバルセロナで、支配率の高いサッカーを基本スタイルとして戦ってきた監督だけに、現スカッドに微調整を加えるだけで、大化けする可能性は十分にあるだろう。

 

 

 一方で、チェルシーのアントニオ・コンテ監督が今季終了後にクラブとの確執、および成績不振を理由に退任される可能性が高い。
 チェルシーのファーストチョイスは、与えられた戦力で最大限の結果を導き、カップ戦に無類の強さを誇るカルロ・アンチェロッティ氏が理想的な人材だ。

 

 

 現在静養中のアンチェロッティ氏だが、来季に向け監督業復帰を決断することは間違いなく、アーセナル、そしてチェルシーの新監督候補にリストアップされている。

 

 バイエルンは、大物新監督が喉から手が出るほど欲しい人材。
 クラブの伝統では、指揮官はドイツ語を堪能に操る人物でなければならない。という基本指針がある。

 

 その観点から感が見えると、トゥヘル氏が最有力候補となるわけだが、同氏はステップアップを目指しプレミアリーグ挑戦を示唆してしており、バイエルンは今後難しい交渉を進めることとなりそうだ。

 

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