サンプドリア所属のFWパトリック・シック。去就が注目されていたシックだが、ローマが争奪戦を制することに成功したようだ。
昨季からセリエAでプレーするチェコ代表ストライカー。
シーズン初年度で11ゴールをマークし、サンプドリアの攻撃陣をけん引するパフォーマンスを披露していた。
この活躍が高く評価されユヴェントス移籍が濃厚とされていたが、同クラブのメディカルチェックの際に、心臓疾患が発覚。
これが問題となり、移籍交渉が破談に終わり、失意のシーズンを過ごすのではないかと見られていた。
そんなシックを獲得しようといち早く動いていたのがインテルだ。
しかし、インテルとサンプドリアの間では具体的な交渉まで発展せず、早々に撤退。
この夏ストライカーの補強に注力していたローマが、最終的にシックを競り落とすことでサンプドリアと合意に達することとなった。
契約形態は買取義務付のレンタル契約。ローマはレンタル料として500万ユーロ、2022年まで完全移籍を結ぶことで900万ユーロ、2020年まで完全移籍として2000万ユーロ、そして活躍次第でサンプドリアに800万ユーロのボーナスを支払う契約を締結し、総額4200万ユーロの取引となる。
この金額はクラブにとって市場最高額の取引であり、シックにかける大きな期待が見て取れるだろう。
ローマ加入が決定したシックは、クラブの公式サイトで次のようなコメントを残した。
「 満足しているし、とても試合わせ。僕にとってローマは理想のクラブだ。トレーニングするのが楽しみだよ。次の試合に向けて準備を進める 」
ユヴェントスのメディカルチェックで、心臓に疾患が発見されたシック。
シーズンインに一抹の不安を感じるのは筆者だけではないはずだが。