アーセナル所属のMFメスト・エジル。マンチェスター・ユナイテッドが今冬での獲得を目指し、アーセナル側と接触を試みているようだ。
今冬の移籍市場でエジル争奪戦が繰り広げられると見られていた。
現に、ユナイテッドの他にもバルセロナがエジル獲得に関心を示していた。
だが、バルセロナはリヴァプールから移籍史上2番目の高額な移籍金でフィリペ・コウチーニョを獲得した。
これによりエジル争奪戦からは事実上撤退し、エジル獲得はユナイテッドのみへと絞られたと言って良いだろう。
最近では、アーセナルとの契約延長の可能性も噂されたこともあったが、未だ遺跡の可能性はくすぶっている。
ジョゼ・モウリーニョ監督は、MFヘンリク・ムヒタリアンを事実上の構想外とし、その代役確保に注力しておりかつてレアル・マドリーで共に働いたエジルをトップターゲットとしている。
エジル自身も、モウリーニョ監督のもとでプレーすることを望んでおり、再びタッグを組む可能性は十分高い。
契約満了まで残された時間は半年間。
これを待てば移籍金ゼロで獲得することは可能であるが、無論他クラブが争奪戦に参戦する可能性はなくはない。
いち早く戦力の強化を目指すユナイテッドは、3500万ポンド程度の移籍金を用意して冬の獲得を目指しているという。
アーセナルも、後釜に適切な人材を確保できればエジル売却を了承すると見られている。
アーセン・ヴェンゲル監督は、頑なに移籍を否定し続けているが、現状を考えると難しいのが実情だ。
残す障害は移籍金だ。ヴェンゲル監督は、国内のライバルクラブへの売却に否定的であり、市場価格以上のオファーを要求するだろう。
とはいえ、契約延長の可能性がない選手を今季終了後に移籍金ゼロで手放すリスクを考えれば…
ユナイテッドが用意しているオファーは、決して良い金額とは言い難いものの、交渉の余地は残されている。
エジル自身、アーセナル退団を望んでいることを考えれば、ユナイテッドからどれだけ好条件のオファーを引き出すことができるかが今後の焦点となりそうだ。
なお、エジルが自由契約でマーケットに出回ることとなれば、ユナイテッドの他にもバイエルン・ミュンヘンやパリ・サンジェルマン等が獲得に乗り出すと見られている。
ユナイテッドからすれば、いくばくかの移籍金を支払い他クラブを出し抜く形でエジルを獲得しておきたいところだが、交渉は順調に進んでいくことになるのだろうか?