決断が遅すぎた。レアル・マドリー所属のMFガレス・ベイル。
マドリーは、来夏の移籍市場で負傷離脱を繰り返すベイルを現金化することを決断したようだ。
今夏の移籍市場では、最低でも1億ユーロの値段がついたベイルだが、その後も負傷を繰り返し満足に試合へ出場することができずにいる。
恐らくだが、2013年夏にトッテナムからベイルを獲得した際、是が非でもクラブに入団させるためのメディカルチェックの甘さが尾を引いているのではないかと考える。
全体練習に復帰すれば負傷。試合に出場すれば負傷と、その脚は“ ガラス ”と称されてもおかしくないベイル。
フロレンティーノ・ペレス会長たっての要望で加入したため、簡単に売却を決断できる選手ではなかったことは間違いない。
とはいえ、当時の移籍金史上最高額を更新する1億ユーロでマドリーに加入したベイルをベンチに座らせることができなかったというのも、負傷を繰り返す要因の一つか?
だが、今季低調なパフォーマンスに苦しむマドリーにとって、ベイルにリハビリを続けるだけの余裕はない。
ベイル不在を埋めるべく、若手選手が台頭し始め、仮に同選手が戦列に復帰した場合の取扱の難しさにジネディーヌ・ジダン監督も頭を痛まされることだろう。
この起因も、マドリーがベイルを放出することで解決される。
報道によると、マドリー首脳陣は来夏にベイルを売却することを決定したと伝えた。
マドリー加入後、繰り返す負傷離脱で満足にプレーすることができずにいるベイル。
だが、違いを作り出すだけのパフォーマンスは披露している現状を考慮され、今夏にマンチェスター・ユナイテッドが1億2000万ユーロから~1億5000万ユーロ程度のオファーを用意していたという。
が、だ。現在のベイルの市場価値はその半額程度。7000~8000万ユーロまで市場価値が半減していると言われている。
ペレス会長一人に責任を追求するのは見当違いだが、この夏に売却さえしておけばパリ・サンジェルマン所属のFWキリアン・ムバッペ獲得の可能性は残されていただろう。
すでにマドリー首脳陣はベイル売却が基本路線として固まっている様子。
スペインでの挑戦が完全に失敗に終わったベイルを迎え入れるクラブが、どの程度現れるかが今後の焦点となりそうだ。
マドリーは、交渉を失敗するとバーゲン価格でベイルを手放さなければならなくなる。
なお、首尾よくベイルを売り抜けた場合、マドリーは上記にも挙げたパリSGのきりあん・むばっぺ獲得を目指すというみかも強いようだが果たして。