レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が、ユヴェントス所属のFWパウロ・ディバラのパフォーマンスを視察する準備を進めているようだ。
この夏、大型補強が噂されてきたマドリー。
移籍の全てを取り仕切るペレス会長は、マーケットに投じられたパリ・サンジェルマン所属のFWエディンソン・カバーニ、チェルシー所属のMFエデン・アザール、ボルシア・ドルトムント所属のFWピエール=エメリク・オーバメヤンといったビッグネーム獲得に見向きもしなかった。
唯一心が揺れたのはアトレティコ・マドリー所属のFWアントワーヌ・グリーズマンの契約解除金が1億ユーロに減額された時のみであったと言う。
この夏、大きな補強に動かなかったマドリーだが、今季苦しい戦いを強いられている現状を考慮し、来夏の移籍市場で大型補強に打って出る可能性が高いとみられている。
ペレス会長のお気に入りの一人であるディバラ。将来を有望視され、現ユヴェントスの絶対的エースとして君臨する若きアルゼンチン代表ストライカーを高く評価。
ディバラほど多様な攻撃能力を備えた選手は他にいないと絶賛しているとも言われている。
近年マーケットが開くたびに、その去就が注目され続けてきたディバラ。
母国アルゼンチンの生けるレジェンドが所属するバルセロナが、今夏にディバラ獲得に動いたが、ユヴェントスそして選手本人が移籍を望まなかった。
ディバラは、過去に『 メッシとの共存は不可能だろう 』とコメントしたため、バルセロナへの移籍は困難であろうとみられている。
一方で、先日マンチェスター・ユナイテッドがディバラ獲得に関心を示していると伝えられた。
ディバラ本人の去就は二転三転しているものの、現時点で揺るがないのはユヴェントス残留という方針だ。
だが、ユヴェントスの移籍を取り仕切るジュゼッペ・マロッタGMは、将来のユヴェントスのあるべき姿を模索していることは間違いない。
今季終了後にGKジャンルイジ・ブッフォンの現役引退が確定し、来季はクラブにとって大きなターニングポイントとなり、チーム大改革に着手する可能性もある。
そのための資金源としてディバラ売却を決断してもおかしくないだろう。
昨年夏の移籍市場でもディバラ獲得に動いていたマドリー。
ペレス会長本人が選手の視察に向かうことは近年ないことだ。
近年、スモールマーケットを過ごし続けているマドリー。果たして、来夏どのような選手を迎え入れることとなるのか注目が集まりそうだ。