バイエルン・ミュンヘンが、カルロ・アンチェロッティ監督の解任を検討しているようだ。
現地時間28日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第2戦のパリ・サンジェルマン戦で3失点を喫し大敗。
リーグ戦でも既に1敗1分喫するなど満足のいくパフォーマンスを披露できていない現状に危機感を覚えている首脳陣。
アンチェロッティ監督は、シーズン終盤にチームをまとめ上げタイトルを獲得するスロースターター気味の指揮官。
だが、今季3冠獲得を目指すバイエルンは、アンチェロッティ監督の手腕に疑問を抱き始めていることは事実。
何より、チームのバンディエラであるMFトーマス・ミュラーとの関係悪化は目を塞ぐことはできないだろう。
すでに、クラブ側は後任人事に着手しているとされている。
後任には、昨季までボルシア・ドルトムントを率いていたトーマス・トゥヘル氏が有力視されていると伝えている。
とは言え、今季の不振はクラブ首脳陣の動きも大きな関係があったことは言うまでもない。
高齢化が叫ばれるバイエルンだが、この夏獲得した選手を考えると、大きな疑問が残る。
健全経営とは言え、シャビ・アロンソとフィリップ・ラームが現役から退き、チームの核と強烈なリーダーが不在となったチームに、インパクトある補強を行えなかったことは事実だ。
唯一獲得できたビッグネームは、マドリーで大きくパフォーマンスを崩していたハメス・ロドリゲスくらい。
限られら戦力をやりくりしシーズン通して安定した戦いを見せるアンチェロッティ監督だが、現状は厳しいと言うのが現状だろう。
が、やはりバイエルンというクラブを考えれば、結果を残さなければならないのは否定できない。
特にチャンピオンズリーグ制覇は、クラブ首脳陣が求めている結果であり、それを実現させるために呼び寄せたのがアンチェロッティ監督だ。
グループリーグを2試合消化した時点で、黒星を喫したことは首脳陣にとっても大きな誤算であったことは言うまでもない。
トゥヘル氏にも同じことが言えるかもしれないが、決して一枚岩ではない現クラブをリスタートさせるためには、指揮官の入れ替えは必要不可欠な選択肢なのかもしれない。