ムバッペ移籍について大きな動きを見せ始めている。ASモナコ所属のFWキリアン・ムバッペ獲得の可能性を探るパリ・サンジェルマン。
報道によると、パリSGは買い取りオプション付きのレンタル契約でムバッペを獲得する可能性があるというのだ。
昨季、モナコで大ブレイクし欧州のメガクラブの注目を集める存在に成長したムバッペ。
だが、現実を鑑みればシーズン終盤戦の3~4ヶ月程度の短期間で好パフォーマンスを披露したばかり。
シーズン通して活躍できるかどうかは、今季のパフォーマンス次第だが、獲得には推定2億ユーロとモナコ側の強気の姿勢は崩していない。
かねてからレアル・マドリーが獲得を狙っていると報じられてきたが、マドリーは来夏の移籍市場でムバッペ獲得交渉に本腰を入れるとされてきた。
だが、ムバッペ争奪戦をリードさせるべく、最近精力的な動きを見せ始めていたパリSGがムバッペを買い取りオプション付きのレンタル契約で獲得できないかモナコへ打診しているという。
だが、モナコを率いるレオナルド・ジャルディム監督は、国内最大のライバククラブへ主力選手の放出を徹底して拒否。
今季から“ 背番号10 ”を身にまとい名実ともに心のエースへと成長を促すことを考えるジャルディム監督は、ムバッペの移籍を避ける考えである。
この夏、多くの中心選手の売却を余儀なくされたモナコ側も、『 今夏、これ以上選手を放出することはない 』と移籍の可能性を完全否定した。
が、バルセロナからFWネイマールの強奪に成功し欧州のいただきを目指すパリSGの野心は、簡単にはオレない。
ネイマール獲得は2億2200万ユーロという巨額の資金を投資したパリSGは、ファイナンシャル・フェアプレー制度を考慮し、この夏にこれ以上の支出を増やすことは事実上困難。
昨季まで主力として活躍した数選手の売却を検討しているとされているが、それでも事足りないだろう。
最後の打開策として、来夏に完全移籍を視野に入れたレンタル契約でムバッペ獲得を狙っている。
とはいえ、この条件はモナコ側に全くメリットがない。
ムバッペという将来有望株をみすみすライバルチームへレンタル契約という形で移籍させることは、デメリットでしかないのは現実だ。
だが、31歳を迎えたFWラダメル・ファルカオの世代交代が迫られているのが現状で、世代交代を画策すべくチェルシーで構想外とされるFWジエゴ・コスタ獲得に注視しているという。
チェルシー退団が確実とされているD・コスタ。
チェルシーでのトレーニングすら認められておらず、母国ブラジルで淡々とトレーニングを行っているのが現状だ。
去就が注目されるD・コスタは、古巣アトレティコ・マドリーへの復帰を熱望しており、モナコにとって武の悪い戦いであることは間違いない。
ムバッペをめぐる、熾烈な移籍交渉は他クラブへ思わぬ形で波及する可能性もあり、今後の動きに注目が集まりそうだ。