チェルシーでオーナーを務めるロマン・アブラモヴィッチ氏が、クラブを売却することを認めた。
2003年にチェルシーを買収し、ビッグネームを次々と獲得しチームを強化。
当時、FFPの制約などもなかったため、獲得可能なビッグネームを大型補強したことは記憶に新しい。
クラブ買収直後は、一定の混乱を乗り切りながらビッグクラブへ着実にステップアップを続けた。
アブラモヴィッチ氏がオーナーに就任して以降、クラブはプレミアリーグ5回、チャンピオンズリーグ2回、クラブ・ワールドカップ1回を制すなど数多くのタイトルを獲得した。
オイルマネーでチームを強化する先駆けのクラブとしても有名で、マンチェスター・シティやパリ・サンジェルマンが未だ成し遂げることができていないことを約10年で成し遂げた実績もある。
だが、2022年2月24日にロシア軍によるウクライナ侵攻が始まって以降、イギリス国内での立場は厳しいものになっており、先日クラブの管理。運営権を手放すことを発表していた。
さらに、隣国への侵攻を命じたロシアの裏ディミール・プーチン大統領とのつながりもあることから、イギリス政府から厳しい制裁を受ける可能性が高く、同国から離れる準備を開始したことも分かっている。
アブラモヴィッチ氏は、クラブの公式サイトで自身の思いを次の通り説明した。
「 この数日間、メディアで報じられるチェルシーFCのオーナーシップに関連した記憶を説明したい。以前から述べていたように、私は常にクラブの最善の利益になる決断を下してきた 」
「 現状を受け、私はクラブを売却することを決めた。クラブ、ファン、職員、クラブのスポンサーとパートナーにとってコレが最善の利益になると信じている。これは決してビジネスや金のためではなく、フットボールとクラブへの純粋な情熱によるものだ 」
「 これは非常に難しい決断だったこと、このような形でクラブから離れることの辛さも理解してほしい。しかし、これがクラブの最善の利益になると信じている。皆さんにさようならを言うために最後にスタンフォード・ブリッジを訪れることができると願っている。チェルシーFCの一部でいられたことは人生の中の特権であり、一緒に手にできた功績を誇りに思う。チェルシーFCとサポーターはいつまでも私の心の中にある 」
「 売却から得たすべての収益を寄付に回すための財団の立ち上げを私のチームに支持した。財団はウクライナの戦争被害者の利益になるものだ。この中には被害者の緊急かつ早急なニーズに向けた重要な資金の提供と長期的な復興の支援も含まれている 」
なお、アブラモヴィッチ氏は早急な売却を求めており、現地時間4日までに交渉をまとめ上げるよう希望している模様。
チェルシー売却は、推定26億ポンドになるといい、コメント通り売却で得た純利益をウクライナに寄付する意向であるというが。
チェルシーのオーナー、ロマン・アブラモヴィッチ氏
クラブ売却を決断https://t.co/zPI61yeN6m— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) March 3, 2022