マドリーが獲得に関心のデ・ヘア、モウリーニョ監督はデ・ヘア退団の条件をクラブに提示へ

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 マンチェスター・ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、来夏の移籍市場でレアル・マドリーが獲得に関心を示すGKダビド・デ・ヘアが移籍する際の条件をクラブに伝えたようだ。

 

 今冬の移籍市場でアスレティック・ビルバオ所属のGKケパ・アリサバラガ獲得で基本合意に達していたが、ジネディーヌ・ジダン監督が現スカッドに固執したため若きスペイン代表GK獲得を失敗していた。

 

 来夏の移籍市場でもアリサバラガ獲得に動くとみられていたマドリーだが、ビルバオが設定した9500万ユーロの契約解除金は高額であり、マドリーというクラブがGKに支払うだけの金額ではないことは間違いない。

 

 アリサバラガよりも安価で獲得できるのが、デ・ヘアでありチェルシー所属のGKティボ・クルトゥワの両選手だ。
 特に、デ・ヘアの取引を成立させる可能性は大だ。ユナイテッドとデ・ヘアの現行契約は2019年に満了を迎える。

 

 現段階で、デ・ヘアは契約延長交渉に応じていないため、来夏の移籍市場でマドリーが同選手に急接近すると見られている。
 デ・ヘアもスペイン復帰を模索しているとされており、事実2015年夏にマドリー移籍目前まで迫った経緯もある。

 

 無論、モウリーニョ監督が正守護神を簡単に放出する意図はない。
 モウリーニョ監督は、デ・ヘアの条件に対しFWガレス・ベイルの譲渡が最低条件として要求することになるという。

 

 マドリーにとって、最大の悩みがベイルの去就だ。マドリー加入以降、度重なる負傷で長期離脱を強いられてきたベイル。
 獲得に投資した1億ポンドの回収も未だ終わっていない印象。

 

 なにより、FWクリスティアーノ・ロナウドの存在が大きすぎるため、ベイルのパフォーマンスは萎縮している。
 その上で、ベイルに対し過剰すぎるほどの期待を注ぎ込んでいるのがジネディーヌ・ジダン監督の存在だ。

 

 ベイル放出やむなしという選択に至った場合でも、ケイラー・ナバスとキコ・カシージャスを重要視するジダン監督がデ・ヘア不要論を展開しても何ら不思議ではないだろう。
 仮に、来季以降もジダン監督が続投することとなった場合、現スカッドをさらに重要視する方針でマーケットを動くことになるかもしれない。

 

 そうなれば、フロレンティーノ・ペレス会長を筆頭としたクラブ首脳陣にとってリスクはさらに高くなるだろう。
 ベイルとデ・ヘア。ベイルのコンディションが万全なら、不釣合いのトレードとして処理されると考えるが、現在のベイルのコンディションを考えると。

 

 ペレス会長には、“ トレード ”という形で選手の補強を完遂する選択肢はなく、デ・ヘア獲得に本腰を入れるのであれば、ベイルの取引は別ルートで交渉することを望むだろう。

 

 フィジカルコンディションが安定し始め、徐々に出場機会を得つつあるベイルだが、サポーターはイスコを登用する事を求めており、クラブ内でベイルの立ち位置は苦しい。
 クラブ幹部も、来夏にベイル売却やむなしで一致している。

 

 今冬にアーセナルからFWアレクシス・サンチェスを獲得し、ベイル移籍オペレーションから撤退するのではないかと予想されていたが、モウリーニョ監督の意中の選手としてベイルは心に刻まれている模様。

 

 マドリーは、すでにチェルシー所属のMFエデン・アザール獲得に関心を示している事を考えると、マドリーそしてユナイテッドの間で大型の取引が成立する可能性は十分にたかそうだ。

 

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