先日、バイエルン・ミュンヘンの指揮官の座から追われることとなったカルロ・アンチェロッティ氏。
バイエルン退任直後から、多くのクラブが招聘に向けオファーを用意していると伝えられており、新天地が注目が集まっている。
解任当初、アンチェロッティ氏はプレミアリーグ復帰を熱望していると伝えられたが、中国スーパーリーグの広州恒大が莫大なサラリーを用意し招聘を画策しているとも言われている。
アンチェロッティ氏の母国イタリアメディアでは、同氏がクラブで相応しいチームは少なくなっているのではないかと伝えた。
確かに、この報道は最もだ。ユヴェントス、ACミランを筆頭にチェルシー、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリー、バイエルン・ミュンヘンと欧州のs主要リーグのトップレベルのクラブを率いた実績がある。
アンチェロッティ氏が望むプレミアリーグのトップ6は、手堅い指揮官がチームをまとめ上げている。
唯一可能性があるとすれば、関係悪化が伝えられるチェルシーだ。
この夏も、アントニオ・コンテ監督が求める戦力を揃えることができず、アトレティコ・マドリーへ売却したジエゴ・コスタとの関係悪化もクラブフロントは良好に思っていない。
今季終了後に退任という報道も伝えられており、電撃復帰の可能性も残しているのが現状のようだ。
この噂が実現しなければ、水面下で動いているミラン復帰の線だ。
だが、アンドリー・シェフチェンコ、カカー、ピルロ、アレッサンドロ・ネスタ、フィリッポ・インザーギといったビッグネームを取り揃えていた当時と異なり、現ミランの戦力は小粒な印象だ。
仮に就任したとしても、歴任していた当時と同等の結果を残すことができるかと問われれば、大きな疑問符が残る。
これらの報道に、ミランのマッシミリアーノ・ミラベッリSD同氏復帰の可能性を完全否定。
これらの動きを鑑みると、アンチェロッティ氏を受け入れるトップクラブは存在しないのが現状であり、クラブレベルでできることは皆無に近い。
バイエルンで露呈した無気力感を考えると、監督業にこだわるのであれば代表監督しか無い。
アンチェロッティ氏にとって、バイエルン指揮官解任は最も良いタイミングであったことは言うまでもない。
今季終了後に迎えるロシア・ワールドカップ。
同大会終了後に、各国の代表監督の多くが契約満了を迎える。
結果を残したクラブ。残せなかったクラブ。
欧州を代表する国の指揮官就任はアンチェロッティ氏にとって、魅力的に映ることは間違いないだろう。
ここ最近、休養という二文字を取ることなく、ビッグクラブを率い続けてきたアンチェロッティ氏。
責任は大きいものの代表監督は、クラブレベルとはまた違った指導が求められるため、人心掌握術に長けたアンチェロッティ氏にとって大きな刺激が与えることは間違いないだろう。
サッカーファンの一部にはアンチェロッティ氏が代表チームを率いる姿を観たいと考えているはずだ。
年齢的にもベストなタイミングであり、代表監督挑戦は面白い選択であると考えるのだが。