ACミランが、来季のヨーロッパリーグ出場を辞退することが決定的となったようだ。
チャンピオンズリーグ出場権獲得を目指し、今季リーグ戦を戦い抜いたミランだが、結果的に5位でフィニッシュ。
CL出場で手にするはずであった収益を得ることができず、収支のバランスが取れなくなり、FFPに抵触する可能性が非常に高い。
昨年夏にもFFP違反を指摘されたミランは、UEFAからEL出場権剥奪の処分を受けたものの、スポーツ仲裁裁判所へ上訴し決定が保留。
無事、EL出場が認められたが、今回は同様の手法は取れないというのが現状で、ミランは自らEL辞退を申し出たようだ。
ミランの目的は、UEFAとFFP違反についてUEFAと和解協定を締結するのが狙い。
EL出場辞退は、おそらく時間的猶予を得て制裁から逃れるのが目的とみられている。
このままの状況が続けば、この夏に主力選手数名を売却し収支を改善する必要がある。
ただ、ミランは2012年夏に収支のバランスを改善するために、ズラタン・イブラヒモヴィッチとチアゴ・シウバ両選手をパリ・サンジェルマンへ売却し戦力が大幅にダウン。
以来、リーグ戦での競争力が低下し、CL出場権を手に入れていないのが現状だ。
売却ターゲットとされるのは、スソ、クシシュトフ・ピョンテク、アレッシオ・ロマニョーリ、ジャンルイジ・ドンナルンマといったクラブの骨格を担う選手ばかり。
いずれの選手が退団したとしても、チーム再建には長い年月が必要となり、さらなる暗黒の時代が続くこととなるだろう。
EL出場を自ら辞退する決断をしたミラン。
UEFAが、この行動をどのように判断することとなるのか?
大きな前例となる事案だけに、今後の動きに注目が集まりそうだ。
ACミラン
ヨーロッパリーグ出場を辞退https://t.co/j8LCvK5QAA— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) June 19, 2019