FIFAは現地時間10日、多くの有力選手を抱えるミーノ・ライオラ氏に3ヶ月の活動停止処分を言い渡した。
FIFA
イタリアサッカー連盟に追従
ミーノ・ライオラ氏に3ヶ月の活動停止処分を決定https://t.co/emAKQDyjs9— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) May 11, 2019
先日、イタリアサッカー協会がライオラ氏に3ヶ月、いとこで同じく代理人を務めるヴィンチェンツォ・ライオラ氏に2ヶ月の活動停止処分を言い渡していた。
FIFAは、この動きに続く形でライオラ氏の活動停止処分を発表。
これにより、現地時間2019年8月9日までマーケットでの実質的な活動が不可能となる。
イタリアサッカー協会が活動停止処分を決定したのち、ライオラ氏は処分撤回に向け上訴の動きをとる。
「 この処分は、誤った根拠と嘘によって科されたものだ 」
「 私は、悲惨な状態のイタリアサッカー界や最近の人種差別問題におけるFIGCの役割を酷評していたが、FIGSはそのことを許していないだろう 」
自ら行ったとされる不正行為を完全否定し、法的措置を取る意向を示唆していた。
最終的に、FIFAへと採決が上訴されたライオラ問題だが、FIFAはイタリアサッカー協会と同様の結論に達したとのこと。
「 FIFA懲戒委員会の委員長は本日、FIGCによって両代理人に科された活動停止処分を世界的な範囲に拡大することを決定しました 」
このように声明が発表され、ライオラ氏の全世界での活動が禁止されることが決定。
今夏の移籍市場は、プレミアリーグは8月8日、セリエAは8月18日、ラ・リーガ、ブンデスリーガ、リーグ・アンそれぞれは8月31日に閉幕を迎える。
職務停止処分で、今夏の実質的な活動を行うことができず移籍の可能性を探っていた選手は大きな打撃を受けることとなるだろう。
常に、マーケットで選手の移籍を強行する姿勢や移籍をチラつかせながらの大幅な昇級を突きつける行動が度々問題視されていたライオラ氏。
ライオラ氏の主張は、不正行為を否定するものとは全く異なり、イタリアサッカー界が抱える問題を訴えただけ。
問題そのものに我関せずといった状態であることは間違いないだろう。
ジョルジュ・メンデス氏とマーケットを二分する存在であったライオラ氏。
だが、活動方法はメンデス氏とは完全に異なり私腹を肥やすことに趣が置かれており、選手やクラブのことは二の次といったのが現状だ。
ポール・ポグバ、マタイス・デ・リフト等、今夏の大型オペレーション実現が大きく報じられてきたが、職務停止で大きな動きを見せることは難しい状況に追い込まれることとなりそうだ。