インテルが、今季途中にマンチェスター・ユナイテッド指揮官を退任したジョゼ・モウリーニョ氏を新監督として招聘を検討しているようだ。
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ジョゼ・モウリーニョ氏を新監督として招聘か?https://t.co/nbaYmu8tsS— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) February 8, 2019
ユナイテッド指揮官退任後、ベンフィカとの接触が報じられたモウリーニョ氏。
だが、この交渉は成立することはなく、未だフリーの状態が続いている。
一方、インテルは、ルイチアーノ・スパレッティ監督が孤軍奮闘し限られた戦力を巧みに扱い、リーグ第23節終了時点で3位と好位置をキープしている。
現時点では、クラブ側から厚い信頼を受けるスパレッティ監督。
モウリーニョ氏招聘となれば、当然ながらスパレッティ監督との契約を分かつ必要がある。
インテルにとって、3冠を達成した指揮官招聘のチャンスがあるのであれば、大きな動きを見せることは間違いない。
すでにジュゼッペ・マロッタCEOは、モウリーニョ氏招聘について次のようなコメントを残している。
「 私はモウリーニョ氏にインテルに戻ってきて欲しいと思っている。彼の成功は素晴らしい思い出だ。しかし、スパレッティ監督にも時間を与えるつもりだ。彼は今シーズン、インテルを良い順位に導いている 」
インテルにとって、願っても無いチャンスであることは間違いない。
モウリーニョ氏のサッカーはイタリアでは受け入れられることは間違いないだろう。
ただ、チーム強化を補強にのみ頼る傾向にある現在のシステムだ。
モウリーニョ氏が指揮官招聘となれば、ビッグネーム獲得は必須となる。
FFPの制約を受けるインテルにおいて、モウリーニョ氏が求める選手を十分に獲得することができるかは疑問。
現在のインテルは、大きな世代交代に差し掛かっていることも無視することはできない。
新しいチームを構築していく中で、若手選手育成は切っても切れない状況にある。
指揮官の長期政権にも期待しておきたいところだが、モウリーニョ氏がこれまで在籍してきたクラブ全てが3シーズン目で解任という憂き目にあっていることも懸念されるところ。
ユヴェントスが独走状態でリーグタイトルを勝ち得ることは難しいが、スパレッティ監督も一定の成果を残していることを考えると、無理にモウリーニョ氏の招聘に動く必要があるのかという原点に立ち返る必要もあるのかもしれないが。