マンチェスター・ユナイテッドが、ASローマ所属のFWパウロ・ディバラ獲得に関心を示しているという。
今季からユナイテッドを率いるエリック・テン・ハフ監督の改革の下、プレミアリーグ第22節を終えた時点で3位と完全復活の兆しが。
今季前半戦、数少ない得点源として大きくない期待を寄せていたFWクリスティアーノ・ロナウドと契約を解消。
CFのスカッドが不足したことで前線の補強が急務の状態となっている。
そんななか、ローマで好調を維持しているディバラの動向に注目しているようだ。
テン・ハフ監督は今夏の移籍市場で攻撃陣の補強を最優先事項として考えている。
クラブ売却騒動で揺れるユナイテッドだが、現オーナーまたは、新オーナーに変更となった場合でも指揮官が要望する選手の補強が優先されると見られている。
すでに今夏に向け獲得候補のリストアップを着実に進めているようだ。
ユナイテッドの補強リストへリストアップされるのは?
マーケティング重視で戦力補強を続けてきた従来のユナイテッドとは異なり、今夏は指揮官が思考するサッカーを体現できる実力者獲得に趣が置かれる模様。
すでに、ナポリ所属のFWヴィクター・オシムヘン、バルセロナ所属のFWアンス・ファティといった選手がリストアップされている。
この補強リストに、ディバラの名前がリストアップされたようだ。
ユナイテッドはディバラ獲得に本腰を入れるのか?
今後の動きに注視する必要はあるが、ユナイテッドが置かれている状況やシステム、フォーメーションなどを鑑みると、ディバラ獲得の優先順位は低いのではないかと考える。
ディバラを最も活かせるポジションは、セカンドトップ、もしくはトップ下ではないか?
ユヴェントスでサイドを経験したものの、大きなパフォーマンスを披露することができなかった。
ローマでは、得意とするポジションを託され本来のパフォーマンスを取り戻した。
ただ、ユナイテッドではディバラが得意とするポジションに空きがない。
トップ下には不動のMFブルーノ・フェルナンデスが君臨する。
2列目サイドではユヴェントスで失敗を経験。
さらに言えば、同ポジションはスカッドが潤沢なため余剰人員の整理が進まない限り補強の可能性は低い。
現状を考えると、ディバラは補強リストの下位へリストアップされ、プランBもしくはプランCという位置付けだろうと考える。
ディバラ関心報道を受けたローマ、今後どう対応を?
ローマのディバラに対する評価は変化がない。
重要な選手であることは間違いなく、2025年まで締結した現行契約の全うを希望している。
なお、水面下で現行契約の更なる延長に向けた動きもあると伝えられている。
他クラブからのオファーには拒否の姿勢を見せると思われるが、ディバラとの契約条項に気になる条項もある。
その条項が、海外クラブに対しては契約解除金1070万ポンド、国内クラブに対しては契約解除金1760万ポンドが設定されているという。
ただし、現在進められている契約延長交渉で、ローマが契約更新を勝ち取れば契約解除条項の削除も新契約に折り込むとみられている。
現時点で必要な移籍金は格安で、潤沢な資金力を持つユナイテッドにとって造作もない金額だろう。
ただし、ローマとディバラの間で新契約が成立した場合、情勢は大きく変わることは間違いなく、ユナイテッドが獲得交渉から撤退する可能性も十分に考えられるのだが果たして。
マンチェスター・ユナイテッド
ASローマ所属のFWパウロ・ディバラ獲得に関心https://t.co/ttglDNc6JB— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) February 12, 2023