ASモナコ所属のMFトーマス・レマル。クラブのバディム・バシリエフ副会長が、レマルを来夏の移籍市場で売却する方針であることを示唆した。
これまで、パリ・サンジェルマンがリーグ・アンのタイトルを独占していた。
が、モナコはパリSGの独走を許さず実に17年ぶりとなるリーグタイトル獲得。
その原動力として活躍した選手の一人がレマルだ。
そんなレマルに対して、今夏の移籍市場でアーセンるが熱心線を注ぎ、獲得に向け尽力を進めていた。
正式オファーを提示するなど、クラブ間での交渉は行われたのは事実だが、今夏に主力選手の大量流出もありレマル売却を否定。
だが、ここに来てモナコ側がレマルの去就に大きな考えの変化が現れ始めたという。
バシリエフ副会長は、レマルの去就で現地メディアに対し次のようなコメントを残した。
「 リヴァプールも非常に興味を持っていたが、レアルとの契約に最も近づいていたのはアーセナルだった。目前まで迫っていた。しかし、詳細を詰めるには少し遅く、全てを完了させるだけの時間はなかった 」
「 私としては彼が残ってくれてホットしている。我々は彼のような選手を必要としており、重要な存在だ。この世界で絶対とは言い切れないが、来夏に何かしら起こることになるだろう。今夏何人か選手がクラブからさったが、残った選手もいる。私はトーマスも平等にそのチャンスを与えられるべきだと考えている 」
とはいえ、レマルは今季のキーマンとしての活躍が期待されているのが実情。
常に試合へ出場しサイドで違いを見せている。
一昔前のモナコは、欧州で活躍するビッグネームを次々と獲得し急速なチーム強化を断行。
だが、キャッシュでタイトルを獲得することができないこと、大きく膨らんだ人件費の維持に苦慮し大きく方針転換。
欧州で活躍する若手選手を獲得し、育成、売却を繰り返しリーグ戦そしてチャンピオンズリーグでの競争力を維持している。
同副会長は、『 我々は選手を売却して成功を収めて来たクラブだ。時期が来れば、彼らの移籍を許可することになると思う。これは利益を求めているのではなく、今後もさらなる成長を掴むためだ 』とコメントし、主力選手の売却を示唆。
去就が注目されるレマルだが、来夏の移籍市場での熾烈な争奪戦は必須。
若きフランス代表MFが、ロシア・ワールドカップで召集されブレイクを果すこととなれば、市場価値はさらに高まることは間違いない。
クラブ側は売却を認めたレマルだが、果たして大きなステップアップに向けどのクラブチームを選択しているのか注目が集まりそうだ。