ルイス・ファン・ハール氏が、サッカー界から身を退くことを発表した。事実上の引退となる。
ルイス・ファン・ハール
監督業、そしてサッカー界から引退へhttps://t.co/BfsggacXqL— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) March 14, 2019
現在67歳のファン・ハール氏。現役時代、アヤックスなどオランダ国内で幅広く活躍。
現役引退後、1991年にアヤックスで指導者としてのキャリアをスタートし独創的な哲学と采配でエールディビジ3連覇やチャンピオンズリーグ制覇を経験。
その後、バルセロナやバイエルン・ミュンヘンの黄金期構築にも大きく貢献。
飛ぶ鳥を落とす勢いはとどまることを知らず、オランダ代表監督にも2度就任し、2014年のブラジル・ワールドカップでは代表を3位躍進に導いた。
世界的名将の仲間入りを果たしたファン・ハール氏だが、再建を期待され2014年夏にマンチェスター・ユナイテッド指揮官へ就任。
だが、急速な進化を遂げる現代サッカーの変化に対応できず、ユナイテッドで結果を残すことができず2016年に解任を経験。
事実上の監督業引退で、フリーの状態が続いていた。
監督のキャリアも晩年に差し掛かるファン・ハール氏は、自身の去就についてオランダのテレビ番組に出演し次のようなコメントを残した。
「 私は今や年金受給者だ。テクニカルディレクターやテレビの解説者になる意欲はないよ 」
「 妻は22年前、私のために仕事を辞めた。そして、海外にも付いてきてくれた。彼女には私が55歳の時に監督業を引退すると伝えたが、65歳まで続けてしまった。彼女には私と共にサッカーと関係ない生活を送る権利がある。彼女はとても幸せだよ 」
個人的には、4バックを構築する思想において『 左CBは左利きの選手でなければならい 』と公言し、バイエルン指揮官就任時に当時ブラジル代表で主軸を担っていたDFルッシオを退団に追い込んだのは衝撃的だったのだが。