マドリー、ラウール・デ・トマス獲得を検討、ベンゼマの代役に期待

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 レアル・マドリーは、エスパニョール所属のFWラウール・デ・トマス獲得を検討しているという。
 マドリーは今夏の移籍市場でFWカリム・ベンゼマの代役が務めるCFの獲得を検討。

 

 複数の選手獲得が噂されるなか、下部組織出身で昨季ラ・リーガ3位となる17得点をマークしたデ・トマスをリストアップした模様。
 ただ、デ・トマス獲得に動くためには現スカッドのスリム化が必要で、売却交渉が続くFWボルハ・マジョラルの動向次第と言えそうだ。

 

 現在27歳のデ・トマス。
 マドリーの下部組織出身だが、前線の層の厚さからトップチームに昇格できずコルドバやバジャドリー、ラージョ・バジェカーノなどへレンタル移籍を経験。

 

 2019年にベンフィカへ完全移籍したものの出場機会に恵まれず、2020年にエスパニョールへ移籍。
 母国スペインに復帰したデ・トマスは、20-21シーズンに2部リーグで37試合に出場し24ゴールを記録。

 

 クラブのトップリーグ昇格に大きく貢献しスタメンに定着した。
 21-22シーズンも高い得点力を維持。

 

 2022年11月に自身初となるスペイン代表に招集され、A代表デビューも経験した。
 近年、ベンゼマへの依存度が高いマドリーは、世代交代を視野に入れ前線の補強を模索。

 

 FWルカ・ヨヴィッチがフリーでフィオレンティーナへ新天地を求め、FWマリアーノ・ディアスは新シーズンの構想には含まれていない。
 マジョラル売却交渉が進むなか、FWエデン・アザールがベンゼマの代役を務めると予想されてきたが、一転デ・トマス獲得説が浮上した。

 

 エスパニョールとデ・トマスの現行契約は2026年まで。
 契約解除金は7500万ユーロに設定されているが、推定2500〜3000万ユーロ程度で獲得が可能と伝えられる。

 

 マドリーは、今夏ASモナコからMFオーレリアン・チュアメニ獲得に推定8000万ユーロの移籍金を投資。
 近年の堅実な戦力補強などもあり、補強資金に大きな障害はないだろう。

 

 去就が注目のデ・トマス本人も、育成年代を過ごした古巣復帰に興味を示しているという。
 なお、デ・トマスの動向にはバイエルン・ミュンヘンやアトレティコ・マドリーも関心を示しているが、争奪戦はマドリーが有利に進めることは確実。

 

 選手の年齢や近年の充実したパフォーマンスを考えれば、マドリー復帰は大きなチャレンジ。
 ただ、次世代のエースという位置付けではなく、主戦場は第2CFというポジションとなるだろう。

 

 デ・トマスの古巣復帰は、マジョラルの売却交渉が大きな鍵を握ることは間違いなく今後の動きに注目。

 

 

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