マンチェスター・ユナイテッドが、バルセロナ所属のMFフレンキー・デ・ヨング獲得に関心を示しているようだ。
以前からデ・ヨングの去就を注視してきたユナイテッド。
MFポール・ポグバが契約満了で退団が既定路線とされ、中盤の補強が必要不可欠。
今季低迷の要因の一つに中盤の崩壊が挙げられていただけに、クラブはピンポイントで新指揮官が要望する大物選手を釣り上げようとしているのかも知れない。
報道によると、ユナイテッドはデ・ヨング獲得に向けバルセロナと接触をおこなったという。
現時点では獲得の可否の問い合わせ状態だという。
バルセロナからの回答は不明であるが、今夏の大型補強に注力するバルセロナは補強資金を欲していることは間違いない。
そして、昨年夏から売却の噂が後を絶たないデ・ヨングが売却リストにリストアップされていたとしてもなんら不思議ではないはずだ。
ただ、売却に動くことになったとしても安価な価格で売却することはないだろう。
一説によると、昨年夏のタイミングでデ・ヨングには移籍金6500万ポンド〜7500万ポンドという巨額の移籍金が設定されていた模様。
今季途中に指揮官に就任したシャビ・エルナンデス監督の指導のもと本来のパフォーマンスを取り戻し、バルセロナの中盤になくてはならない主力へと成長したデ・ヨング。
だが、バルセロナは昨年と同額程度のオファーが届けば交渉の席に着く用意はあるという。
ただ、この交渉には大きな問題がある。デ・ヨングが新天地でもチャンピオンズリーグでの戦いを希望している点だ。
今季最悪のスタートを切り、一時はCL出場権確保が危ぶまれたバルセロナだが、尻上がりに調子を戻し見事出場権を獲得。
一方、ユナイテッドは前半戦の好調は見る影もなく、シーズンが進むにつれずるずると後退。
リーグ最終節を待たずして、来季欧州カップ戦からの撤退が決定した。
クラブ間交渉が順調に進んだとしても、ユナイテッドの現状を受けデ・ヨングが移籍をポジティブに捉えるかどうかは不透明。
唯一、選手を説得できる可能性があるのが、ユナイテッドの新監督に就任するエリック・テン・ハフ新監督の存在だ。
デ・ヨングは、アヤックス在籍時代テン・ハフ監督の下で中心選手として活躍し18-19シーズンに国内2冠とCL準決勝進出の立役者となったことは周知の事実。
この活躍を再現させるべく、指揮官自らが獲得交渉に乗り出した場合、『 もしかしたら 』が起こり得る可能性も。
バルセロナの中盤は世代交代と熾烈なポジション争いが同時に繰り広げられており、デ・ヨングはその真っ只中にいる。
シャビ監督からの評価は高いものの、カンテラ出身の選手への信頼度も高い。
他クラブから高額のオファーが届けば、補強資金捻出に向けデ・ヨング売却のシナリオが動き出す可能性も。
バルセロナの中盤には若く才能豊かな選手が在籍しているが、彼らを中心にチームを組むことはリスクが高すぎるため、デ・ヨングを慰留させておくことがチームのバランスを取る上で必要不可欠な判断だとは個人的には思うが。
シャビ監督のスタイルに即座にフィットしてみせたデ・ヨング。
後半戦尻上がりに調子を上げてきたチームの立役者の一人であることは間違いなく、今夏に売却することになるのか今後の動きに注目していきたいと思う。
マンチェスター・ユナイテッド
バルセロナ所属のMFフレンキー・デ・ヨング獲得に向け動くhttps://t.co/Dx42lqGcXm— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) May 12, 2022