レアル・マドリーがマンチェスター・ユナイテッド所属のMFフアン・マタ獲得に関心を示しているようだ。
これまで今冬の移籍市場で戦力補給を頑なに否定し続けてきたマドリー。
だが、シーズン中盤に差し掛かってもストライカー陣に復調の兆しがない。
前線に適切なボールが供給されていないと判断したのか、冬のマーケットで司令塔タイプの選手の獲得を希望しているようだ。
これらを受け、マーケットを注視しているのがユナイテッドで徐々に出場機会が減少傾向にあるマタの古巣復帰だ。
ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は、マタに対し絶大な信頼を寄せてはいない。
13-14シーズン、当時チェルシーに在籍していたマタだが、モウリーニョ監督の下で定位置を確保することが出来ず、2014年冬にユナイテッドへ新天地を求めていた。
その後、モウリーニョ監督が2016年夏にユナイテッドの新指揮官に就任したことで、マタは再び放出候補へ。
だが、クラブでのハードワーク、そして新戦力がクラブにフィットするまで時間を要したことから、一定の出場機会を得ている。
この現状に不満を示しているのがマタだ。
モウリーニョ監督との遺恨は、未だ根強くユナイテッドでの現状に不満を抱いている。
ユナイテッドは、今冬の移籍市場でアーセナルからMFメスト・エジル獲得の可能性を探っていると噂されている。
これが現実のものとなれば、マタの状況は更に厳しいものに。
そこに目をつけたのがマドリーだ。
マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は、マタを未だ高く評価している。
現に、2011年夏にマタがバレンシアからチェルシーへ移籍する際、獲得に動いた過去がある。
これは、当時マドリーを率いていたモウリーニョ監督が拒否反応を示したため、移籍交渉がすることはなかった。
ペレス会長は、イングランドで飛躍的に成長したマタの去就を未だに置い続けている。
今季、マドリーは自慢の攻撃陣“ BBC ”を構築できず、トップ下にMFイスコを要したシステムで試合に望むことが多い。
トップ下で、司令塔的な役割を担う選手がイス好みの現状を考えると、第二の選択肢が欲しいところ。
とはいえ、現在のマドリーが獲得すべきはマタのような選手ではない。
今季途中に30歳の大台を迎えるマタ。
選手としてのキャリアは下降する年代を考慮すれば、世代交代を推し進めなければならないクラブに必要な選手かと問われれば大きな疑問だ。
今冬の移籍市場での戦力補強の噂が聞こえてこないマドリーだが、果たして今回伝えられたマタ移籍オペレーションに着手することとなるのか注目が集まりそうだ。