パレルモのクラブ売却が決定、名物オーナーのザンパリーニ氏はクラブを異例の安さで売却へ

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 セリエBで戦うパレルモのクラブ売却が現地時間12月1日に決定した。
 クラブのオーナーであるマウリツィオ・ザンパリーニ氏は、ロンドンの企業にクラブを売却したことを発表。

 

 その金額は、10ユーロと異例の価格であったことも同時に発表された。
 2002年にパレルモの所有権を獲得しオーナーとなったザンパリーニ氏。

 

 積極補強でクラブ強化に着手し、2004年に33年ぶりとなるセリエA昇格を実現。
 その後9シーズンにわたりセリエAで戦ったのち、セリエB降格を経験。

 

 しかし、その逆境も1年で乗り越え翌シーズンに再びセリエAへ昇格。
 2017年のセリエB降格までトップリーグで戦い続けてきた。

 

 パレルモの名物会長として知られたザンパリーニ氏。
 とりわけ監督交代を頻繁に行うことで有名であり、在任15年間で実に39回にもわたり監督を交代。45人もの指揮官を招聘した経歴を持つ。

 

 会長就任以降、積極的な投資を行った影響もあり、クラブ精算時点で2280万ユーロの負債も抱えていた。
 ザンパリーニ氏は、クラブが抱える全額引き受ける条件で10ユーロという名目上の売却で譲渡されることとなった。

 

 クラブ売却を決断したザンパリーニ氏は、最後に次のようなコメントを残し締めくくった。

 

「 クラブの未来とサポーターのことだけを考え、悲しみをこらえつつサインを行なった 」

 

 シーズン途中のクラブ売却に衝撃が走るパレルモだが、新たなオーナーの下でセリエA昇格に向け戦うことになる。

 

 

 

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