パリ・サンジェルマン所属のMFユリアン・ドラクスラー。今夏の移籍市場でバルセロナへ移籍することを望んでいたようだ。
この夏、バルセロナからFWネイマール、ASモナコからFWキリアン・ムバッペを獲得し、チームのスケールを2段階アップさせたパリSG。
この両選手獲得で、大幅なシステム変更を余儀なくされており、ドラクスラーの立ち位置が微妙になり始めている。
サイドを主戦場とするドラクスラーだが、ウナイ・エメリ監督はネイマール、ムバッペの特性を最大限生かすべく、長きにわたり採用してきた“ 4-3-3 ”のシステムから“ 4-3-1-2 ”へシフトチェンジを模索。
このシステム変更で大きな煽りを受けるのがドラクスラーだ。
戦力としての序列も、著しく低下しており、この夏の退団を求めていたようだ。
報道によると、ドラクスラーの代理人を務めるロジャー・ヴィットマン氏が2度にわたってスペインを訪れ、バルセロナへの移籍交渉を試みていたという。
マーケット閉幕を迎えた時点で、ドラクスラーの保有権を持つのはパリSGだ。
バルセロナは『 技術的な理由 』とし、ドラクスラーの元に獲得オファーを最後まで提示することはなかったという。
トップ下での起用も可能なドラクスラーだが、同ポジションにはネイマールがいる。
このブラジル代表を中心としたチームを展開することが容易に予想できるパリSG。
秀でたドリブル能力を有するドラクスラーが、トップ下でチームを指揮することができるかも最大の疑問。
一方でネイマール加入で煽りを受けるとされていたMFアンヘル・ディ・マリアは、より高い戦術理解度を活かしCMFとしてプレーすることになるとみられている。
今季、開幕を迎えたばかりのパリSG。今後、システムを微調整しながら長いシーズンを戦うこととなるが、ドラクスラーの出場機会は間違いなく減少することとなるのだが。