バルセロナが、今夏の移籍市場で余剰人員の整理を模索しているようだ。
バルセロナ
今夏に大灑掃?フィリペ・コウチーニョ
イヴァン・ラキティッチ
ケヴィン・プリンス・ボアテング
ジェイソン・ムリージョ
トーマス・ヴェルメーレン
ヤスパー・シレッセン
サミュエル・ウムティティ
マルコム
ラフィーニャ
デニス・スアレス10選手放出検討https://t.co/BKxIRaF1Tq
— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) May 10, 2019
今夏の売却リストへリストアップされた選手は、次の10選手。
- フィリペ・コウチーニョ
- イヴァン・ラキティッチ
- ケヴィン=プリンス・ボアテング
- ジェイソン・ムリージョ
- トーマス・ヴェルメーレン
- ヤスパー・シレッセン
- サミュエル・ウムティティ
- マルコム
- ラフィーニャ
- デニス・スアレス
近年主力として活躍した選手から、一応の計画を持ちつつ乱雑に獲得した選手も含まれる。
これだけの大量の選手の売却は、今夏の移籍市場で新戦力獲得に向けた補強資金捻出の意味合いが強い。
2018年1月にリヴァプールから半ばパニック価格である1億3500万ユーロの移籍金を投資して獲得したコウチーニョをわずか1年半で売却せざるを得ないことはフロント陣の大きな失策だ。
無計画な補強戦略と揶揄されてもおかしくないほどの失態であるが、今夏も同様の動きを強めようとしている。
ジョゼップ・グアルディオラ元監督が下部組織からの人材登用の流れを整備し、強固なバルセロナの基礎を築き上げた。
だが、その後時が過ぎライバルのレアル・マドリーがチャンピオンズリーグ3連覇を実現するなど苦虫を噛み続けたバルセロナは、下部組織軽視の報道に動きを強める。
国内では無類の強さを誇るものの、欧州の舞台では勝負弱さを露呈しているのが現状で、今夏も他クラブからの補強を中心に行われる予定。
だが、獲得した選手が指揮官に起用されない。
超保守派のエルネスト・バルベルデ監督は、新戦力をリーグ中盤戦以降に起用するなどチャレンジしようとはしない。
必然的に与えられるチャンスも少ないことから、新加入の選手は結果を残すチャンスすら与えられない。
そして、売却。
バルセロナの戦力補強に関しては、“ 負の役満 ”状態にあるのが現状。
この悪い流れをどこかで断ち切らない限り、資金を浪費し下部組織が衰退していくことは目に見えている。
リオネル・メッシという不生出の逸材が輝き続けていることから体裁を保っているが、そのメッシもすでに32歳。
メッシに残されたキャリは少ない現状を考えれば、チームの強化方針を見直すには今このタイミングしかない。
下部組織がトップチームへの貴重な人材の供給源となり、他クラブから数選手の即戦力を確保しチームの方向性を導く動きを強めなければ繁栄は続かないだろう。
今は、メッシをいかに気持ちよくプレーできるかに趣が置かれチーム作りが続けられているが、そろそろ限界だろう。
在籍する選手、マーケットに投資する資金。
これらを鑑みれば、現状のシステムにほころびが生じていることは誰が見ても明らかだ。
今夏の移籍市場がバルセロナが泥沼に飲み込まれるターニングポイントとならなければ良いのだが果たして。