サミル・ナスリが現役引退を発表

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 元フランス代表MFサミル・ナスリが現役引退を発表した。
 アーセナルやマンチェスター・シティなどで活躍したナスリ。

 

 2020年に在籍していたアンデルレヒトを退団して以降、無所属の状態が続いていた。
 現在は、解説者としての顔を見せ、自身のキャリアの幕引きを決断したようだ。

 

 順調なキャリアを歩み続けていたナスリだが、大きな転機を迎えたのがドーピング違反による18ヶ月にわたる活動禁止処分を受けたことだ。
 この処分についてナスリは、次の通り主張した。

 

「 あのエピソードは僕をとても深く傷つけ、フットボールとの関係性を変えてしまった。アンフェア以上のものに感じたし、ドーピング違反に当たる物質を摂取していなかった。体調が悪かったから、ビタミン注射を打っただけだ。僕のキャリアを打ち切ってしまった 」

 

 続けて、ドーピング違反後の自身のキャリアについても言及。

 

「 その後、よく知ったコーチ( マヌエル・ペジェグリーニ監督 )がいるウェスト・ハムに戻った。パーフェクトな決断だったけど、3度連続して負傷してしまった。それから、アンデルレヒトに来るようにヴァンサン・コンパニから連絡があった。コーチになりたいと言う思いもあったから、彼の下で学ぼうと自分に言い聞かせた。でも、プラン通りにはならなかった。リーグ戦はコロナによって中断してしまった 」

 

「 それからというもの、どうしても続けたいと思わなくなってしまった。どんな挑戦にも興味がなくなってしまって、マルセイユ以外でプレーするためにフランスに戻る自分の姿を想像できなかった 」

 

 2004年、18歳の時にフランスの名門マルセイユでデビュー。
 イングランドにわたりアーセナル、マンチェスター・シティに在籍。

 

 シティでは、プレミアリーグ優勝を経験するなど充実したキャリアを過ごした。
 その後、セビージャやアンタルヤスポル、ウェスト・ハム、アンデルレヒトでプレー。

 

 フランス代表として2007年から2013年までプレーし、41キャップ5ゴールを記録。
 そのプレースタイルから“ ジダン2世 ”と称されフランス国内での評価は非常に高い選手であった。

 

 その反面、ピッチ外で多くの問題を抱えるなど不安定なキャリアを過ごしていたことは間違いない。
 現役引退後のキャリアについては明言していないものの、指導者としての道を模索するようなコメントを残しており、指導者としてピッチに帰ってくる可能性は十分に考えられる。

 

 

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