ボルシア・ドルトムントは、ケルン所属のFWアントニー・モデストを完全移籍で獲得したことを発表した。
契約期間は1年。2023年までクラブに在籍することになる。
昨季を最後に、FWアーリング・ブラウト・ハーランドがマンチェスター・シティへ移籍したため、新たなCFの補強が急務な状況にあったドルトムント。
ハーランドの後釜を務める選手として、アヤックスからFWセバスティアン・アラーの獲得に成功。
ハーランド退団で大きく空いた穴をアラーで埋める計算であったが、獲得後に誤算が生じる。
新エースとして大きく期待されていたアラーが、入団後に精巣腫瘍が見つかり手術。
最低でも数ヶ月はチームに復帰できない見込みとなったことから、クラブはアラーの代役獲得に急いだ。
即戦力として計算でき、ブンデスリーガを経験、短期契約をも厭わない選手という難しい難題にフィットしたのがモデストだった。
在籍していたケルンでは、リーグ・アンのサンテティエンヌへのレンタル移籍を経験。
昨季、ケルンで公式戦35試合に出場し23ゴール4アシストを記録。
クラブは、選手を評価していたものの年齢を考慮し、適切なオファーが届いた場合、今夏の売却は検討していたはずだ。
そんななか、デストを評価したのがドルトムントであったという。
ブンデスリーガでの実績は申し分なく、在籍してきたクラブで高い得点能力を披露してきた。
ドルトムントは、34歳のベテランストライカーをチームに迎え難局を乗り切ることを決断。
ドルトムント移籍が決定したモデストは、クラブの公式サイトを通じて次のようなコメントを残した。
「 ケルンでは素晴らしい時間を過ごすことができた。本当に感謝しているよ。それでも僕は、チャレンジすることを決断した 」
「 ドルトムントからのオファーは、この年齢でチャンピオンズリーグでプレーし、最高のレベルで自分を証明する股とない機会を与えてくれました。この機会を嬉しく思うと共に、チームとクラブ全体の成功のために全てを捧げることを約束するよ 」
モデストは、ニースでプロデビューを果たした後、アンジェ、ボルドー、ブラックバーン、バスてぃあ、ホッフェンハイム、ケルン、アントニー・モデスト、サンテティエンヌなどを渡り歩いた苦労人。
在籍したクラブで一応の結果を残してきた実力者で、その経験をドルトムントは高くかっている。
まずは、アラー離脱中の穴をモデストが如何にして埋めていくか。
理想は、アラーの存在を忘れさせるだけのパフォーマンスを披露することだが、リーグ開幕直後の契約であるためチームにフィットするまで一定の時間は必要になると考えられる。
ハーランド移籍から大きな決断を行ってきたドルトムント。
この補強がどのような結果に終わるのか、シーズン終盤まで見守っていきたい。
ボルシア・ドルトムント
ケルン所属のFWアントニー・モデスト獲得を発表https://t.co/0hPlBbbuKs— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) August 8, 2022