ついに退任。チェルシーがアントニオ・コンテ監督の退任を発表。
事実上の解任で、後任は元ナポリのマウリツィオ・サッリ氏が有力https://t.co/qiGUX6BRHu— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) July 13, 2018
チェルシーが、クラブを率いるアントニオ・コンテ監督の退任を正式発表した。
2016年4月。低迷していたチェルシーを立て直すべく、新指揮官に就任したコンテ監督。
類稀なるリーダーシップで勝者のメンタリティーをチーム内に浸透させ戦う集団を作り上げることに成功。
就任初年度で、プレミアリーグ通算6度目のタイトルを獲得することに成功。
同シーズンは、記録ラッシュでありFAカップ決勝戦まで駒を進め、プレミアリーグ38試合で30勝と当時のシーズン記録を樹立しただけではなく、リーグ戦13連勝というクラブ記録も達成していた。
チェルシーの黄金期を支えたジョゼ・モウリーニョ元監督でも無し得なかった事を、イングランド国外の指揮官には順応が難しいとされているプレミアリーグでこれだけの結果を残すことができたのは脅威だ。
それも、就任初年度というおまけ付きだ。
だが、2年目となった昨季FAカップ優勝は達成したものの、リーグ戦は最終的に5位でフィニッシュし、新シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を逃していた。
関係がギクシャクし始めてきたが、戦力補強に関してだ。
ビッグネームとまでは言わないが、所属クラブで中心選手として活躍する選手を軒並み欲する傾向のスタイルのコンテ氏。
FFPの問題もありチェルシーは、かつてのような椀飯振舞いができないのは周知の事実。
夏そして冬のマーケットで最後の最後までクラブを困らせ、なんとか新戦力を獲得するものの、選手の能力を最大限生かしきることができていない。
そう、資金の無駄遣いと言われるやつなのだ。
同時に、コンテ氏に襲いかかってきたのが、クラブフロントや選手との関係悪化。
一度関係が悪化し始めてくると、関係修復は難しいのが現状だ。( ユヴェントスでも今回と同様の混乱をクラブ内に残し電撃辞任した )
とりわけ、選手との確執はひどく、コンテ氏と会話を行わないという強硬姿勢にでる選手もいたくらいだ。
チェルシーが、コンテ氏退任を即決できなかったのは、契約解除金の問題だ。
当初、新監督を探すパリ・サンジェルマンやレアル・マドリーといったクラブから引き抜きの可能性があると考えていたチェルシー。
だが、あてにしていた両クラブが次々と新監督を決定していき、後任に指名していた元ナポリのマウリツィオ・サッリ氏の入閣が決まっていたことから、コンテ監督を退任支えるという選択肢しかなくなったのだ。
そして、現地時間13日… ついにコンテ前監督の退任が発表されたのであった。