レアル・マドリーを率いるジネディーヌ・ジダン監督が、今冬で獲得が噂されるアスレティック・ビルバオ所属のGKケパ・アリサバラガの去就について言及した。
「 監督としては、何も必要としていない。今、GKは必要ないんだ…… 6月に変化が必要になるとしたら、クラブと話し合うことになる。補強が必要なポジションがあるかもしれないし、意見を交わす可能性がある。しかしながら現在はその必要性を感じていない 」
クラブ首脳陣、特にフロレンティーノ・ペレス会長は現スカッドのパフォーマンスに満足していない。
プロ選手として考えられないほどの致命的なミスを連発するケイラー・ナバス。セカンドGKに甘んじているキコ・カシージャス。
両選手を高く評価していないペレス会長は、今冬そして今夏の移籍市場で大型補強が必要なポジション出ることを認識している。
一度は、ジダン監督はペレス会長の説得に応じ新守護神獲得を受け入れたかに思われたが、ここにきて公に守護神の補強を否定。
一部の報道では、ジダン監督はアリサバラガ獲得を今季終了後に見送るようクラブフロントに要請したとまで伝えられている。
とはいえ、今季残された時間は少ないことは間違いない。シーズン途中にスカッドをいじることはリスクが高いことは百も承知だが、負のサイクルから完全に脱け出せんていないマドリーにとって、撃薬注入は必須。
たるみきった現スカッドに、さらなる競争意識を取り戻させるべく、守護神からの改革は必須だ。
パフォーマンスが一向に改善の見られないナバスを重要な戦力として計算しているジダン監督。
セカンドGKのポジションすら守れていないカシージャス。ジダン監督は両選手へ絶大な信頼を置いている。
事実上リーグ優勝の可能性は絶たれたといっても言い過ぎではない現状を考えると、残されたタイトルは国王杯とチャンピオンズリーグのみ。
いずれのタイトルも逃すこととなれば、自身の首もかかっているだけに、結果が要求されることだろう。
現地時間7日にシーズン後半戦開幕を迎えるマドリー。
ここから勝ち星を落とすことができず、過密日程となる後半戦に向け選手層を厚くしておきたいところだ。
唯一懸念視されるのが、クラブフロントが徐々に戦力補強に関して発言権を強め、ジダン監督と一触即発の状態にあるところだろう。
戦力補強において、両者が一丸となる必要があるこのタイミングに足並みが乱れ始めてきたわけだが、このズレがどのような影響を与えることとなるのか注目が集まりそうだ。