バルセロナ、メッシ退団を正式発表

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 バルセロナは、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシと再契約を締結しないことを発表した。
 メッシとバルセロナは2021年6月30日に現行契約が満了を迎え、無所属の状態が続いていた。

 

 これまで、両者は契約延長に向け交渉を進めてきたがラ・リーガの規定が再契約に大きな障害となり交渉が難航。
 メッシはバルセロナと再契約で基本合意に達していたというが、最終的にラ・リーガの規定の存在が正式契約締結に大きな障害となり交渉が破断。

 

 今回の決断を受けバルセロナは次のような声明を発表した。

 

「 FCバルセロナとレオ・メッシは両者合意に達し、今日中に新契約を結ぶという明確な意思があった喪男の、経済的・構造的な障害( ラ・リーガの規定 )に阻まれ正式な契約を結ぶことができません。このような状況を考慮し、リオネル・メッシがFCバルセロナとの関係を続けることはありません。最終的に選手、クラブ双方の希望を叶えることができないことを非常に残念に思っています。バルサは、メッシのクラブへの貢献に深く感謝するとともに、メッシのこれからの生活が講師ともに最高のものになることを願っています 」

 

 バルセロナは、すでにメッシと5年契約で合意に達しており、クラブ側は再契約締結に向け主力選手売却などで超過していたラ・リーガのサラリーキャップの問題を解消すべく全力を尽くしていた。
 だが、売却に向けた動きは鈍く想定していた結界に至ることができていないのが現状。

 

 一方でラ・リーガは、投資ファンドのCVCキャプタル・パートナーズとの合意で27億ユーロの資金調達を完了。
 これによりバルセロナは推定2億7000万ユーロを受け取り、そのうちの15%である4050万ユーロを人件費や選手補強に充てることができたため、メッシとの再契約に向け追い風が吹くのではないかと見られていた。

 

 しかし、この決定にバルセロナは不服を申し立てた。
 その理由は、今後50年間にわたる放映権料の10.95%が搾取される契約になっていたこと、ラ・リーガ独断で融資が採決されたことが要因だという。

 

 いずれにしてもメッシが正式にバルセロナをさることになったことは、これまでのクラブ運営に大きな不手際があったことが決定打となったことは間違い無いだろう。
 メッシ自身、昨年夏クラブ退団に大きく傾き、ジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長が退任。

 

 新会長にジョアン・ラポルタ氏が就任し、メッシの心境にも変化が。
 今夏に行われた契約延長交渉で基本合意を締結したことから、メッシはキャリアの最後までバルセロナでプレーすることを決断。

 

 だが、最終的に外的要因を理由にメッシとの再契約を断念する形となった。
 バルセロナからさることとなったメッシは、13歳でバルセロナに加入。

 

 17歳でトップチームデビューを果たすと、昨季まで公式戦778試合に出場し672得点を記録。
 ラ・リーガ優勝10回、チャンピオンズリーグ優勝4回を含め合計35ものタイトル獲得に貢献してきた。

 

 個人賞に目を向けると、バロンドール賞を6回受賞し名実ともに世界トップの選手と選出。
 バルセロナ、そしてスペインサッカー界に想像を絶するほどの大きな爪痕を残してきた活けるレジェンド。

 

 バルセロナが再契約を断念した全ての理由が明らかになっているわけではないが、その大部分を占めるのが金銭問題と政治的な問題だ。
 過去10年欧州サッカー界を牽引してきたメッシのバルセロナ退団は、ラ・リーガの衰退に直結することになる。

 

 とりわけ、今回のラ・リーガの動きには大きな疑問が投げかけられることになるのだが。
 なお、新天地が注目されるメッシには、すでにパリ・サンジェルマンが獲得に関心を示しており、破格のオファーを用意し獲得に動いているという報道があるが果たして。

 

 

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