ボルシア・ドルトムントが、ユヴェントス所属のDFメリフ・デミラル獲得に関心を示しているという。
今夏の移籍市場で複数のクラブがデミラル獲得に関心を示しており、ドルトムントが争奪戦に参戦の意向を表明した形になる。
2019年にサッスオーロからユヴェントスへ新天地を求めたデミラル。
ユヴェントスOBで元ウルグアイ代表DFパオロ・モンテーロを彷彿とさせるファイタータイプのCBとして周囲の期待を大きく集めていた。
しかし、2021年1月に左膝前十字靭帯損傷の重傷を負った影響などもあり、ポジション争いで苦戦。
昨季、公式戦24試合に出場したものの、CB4番手という序列に甘んじるなど苦しいシーズンを過ごしている。
今夏の移籍市場で人件費削減に向け精力的な動きを見せるユヴェントスが、デミラル売却の可能性を模索。
すでに、エバートンやレスター・シティといった豊富な資金力を持つプレミアリーグ勢、イタリア国内に目を向けるとアタランタがデミラル獲得争奪戦を争っている。
この争奪戦にドルトムントが新たに参戦することになる。
ドルトムントは、今夏の移籍市場でCBの補強を目指しており、フィオレンティーナ所属のDFニコラ・ミレンコビッチ、ヴォルフスブルク所属のDFマクサンス・ラクロワといった選手をリストアップ。
ここに、ややタイプの異なるデミラルをリストアップし、獲得の可能性を模索している模様。
問題は、獲得に必要な移籍金だ。
FWジェイドン・サンチョをマンチェスター・ユナイテッドへ売却したことで、補強予算は多少残されているはずだが、昨今の情勢を考えれば大盤振る舞いはできない。
ユヴェントスは、デミラルの評価額を3500万ユーロ程度に見積もっており、ドルトムントが移籍金満額のオファーを提示するかどうかが注目が集まっている。
デミラル放出で大きなダメージを受けるのはユヴェントスの方だった
人件費削減を名目にスカッドの査定を着実に推し進めるユヴェントスだが、CB陣については冷静に考える必要があるのかもしれない。
高齢化が危惧されるユヴェントスの最終ライン。
とりわけCB陣は選手の年齢層が高く、向こう1〜2シーズンの間で世代交代を行なっていく必要がある。
これまでのようなトップクラスの選手を引き抜いてくることは困難な状況下にあるため現スカッドや若手選手の育成に注力しなければならないだろう。
そんな現状の中で大きくアドバンテージを受けるのがデミラルの存在。
昨季の状態は選手にとって充実したものではなかったが、戦力として計算できるパフォーマンスを見せていたことは間違いない。
ボヌッチ、キエッリーニの両選手が健在な今、より多くのことを学びながらスムーズな世代交代を推し進めることの方が低リスクではないのかと考える。
ただし、ユヴェントスが抱える財政赤字は待ったなしのところまで来ている現状を考えると、悠長なことを言っているわけにはいかないのかもしれないが果たして。
ボルシア・ドルトムント
ユヴェントス所属のDFメリフ・デミラル獲得に関心#海外サッカー移籍#移籍情報#移籍メモhttps://t.co/Ia2LN10AiK— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) July 26, 2021