アーセナル所属のFWオリヴィエ・ジルー。今冬の移籍市場でアーセナル退団が噂されている。
一度は破談に終わったボルシア・ドルトムント移籍の可能性が再燃したようだ。
アーセナルは、FWピエール=エメリク・オーバメヤン獲得の可能性を探っている。
両クラブの交渉にジルーの譲渡が含まれるのではないかと噂されているが、同選手がイギリス・ロンドンを離れることに否定的な考えであるという。
去就が注目されるジルーだが、現時点では今季終了後までのレンタル契約でドイツ入りの可能性が伝えられている。
だが、選手サイドがロンドンを離れることを頑なに拒否していることから、代案として同じ街に席をおくチェルシーへ新天地を求める可能性もある。
チェルシーは、今冬に前線で起点として活躍が期待できるジルー獲得の可能性を探り続けている。
アーセナルからすれば、ジルーの受け入れ先は、どのクラブになってもさほど問題はない。
意中であるオーバメヤン獲得に向け全力を注ぐことになる。アーセナが見出した打開策は、イングランドとドイツの間で行われるCFの玉突き人事だ。
チェルシーへジルーを売却し、アントニオ・コンテ監督の構想外とされるFWミチー・バチュアイがドルトムントへ移籍。
ドルトムントは、かねてよりバチュアイ獲得に関心を示しており、オーバメヤンの代役に据えるプランを画策していたほどだ。
バチュアイ獲得が実現すれば、積極的にオーバメヤン移籍成立に向けアーセナルと交渉を進めることとなるだろう。
だが、ことは簡単に進まない。チェルシーがトッテナム所属のFWフェルナンド・ジョレンテ獲得に関心を示し始め、アーセナルが描いた青写真の通り事が進まなくなり始めている。
チェルシーが、ジョレンテを獲得した場合、バチュアイは噂通りドルトムントへ新天地を求めることとなるだろう。
この取引で大きな影響を受けるのはジルーであることは間違いない。
オーバメヤンがアーセナルへ新天地を求めることとなれば、ジルーの出場機会は激減する。
最悪の場合、試合出場のチャンスすら与えられないケースも考えられる。
ロシア・ワールドカップでフランス代表として本大会出場を目指すジルーには、クラブレベルでの出場機会は必須。
冬のマーケット残り数時間となった今、イングランドとドイツの間でストライカーの玉突き人事は、各クラブが画策した通り交渉が進むこととなるのか注目が集まりそうだ。