FIFAが補強ルールに大胆なメス… レンタル放出選手数の上限を設定か?

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 クラブの補強戦略に大きな影響を与えることになりそうだ。
 FIFAが、クラブチームがレンタル契約で他クラブへ在籍させる選手の数に上限を設定することを検討しているようだ。

 

 報道によると、FIFAが現行のレンタル移籍制度について見直しの検討を行っているという。
 大胆な見直しが検討されており、レンタル移籍で放出できる選手数を8名以下に制限することが盛り込まれている様子。

 

 FIFAのスポークスマンは、『 議論は継続中で、何も決まっていない 』としながらも見直しに向けた議論は進められている。
 仮に、制度変更が決定された場合、欧州主要リーグの各クラブは大きな方針転換を迫られることになる。

 

 中でも多大なる影響を受けるのがチェルシーだ。
 チェルシーは、チーム全体を含め40名もの選手を他クラブへレンタル契約で放出しているのが現状。

 

 制度が見直しされれば、一定の猶予期間が与えられることは間違いないが、大量の選手流出は避けられない。
 とはいえ、この手法が正解だったかと問われれば、大きな疑問。

 

 チェルシーに籍を置きながらレンタルを繰り返し、最終的にチームへ復帰することなく新天地を求めるケースは少なくない。
 唯一の成功例は、今夏にレアル・マドリーへ新天地を求めたGKティボ・クルトゥワくらいだろう。

 

 選手のこと、クラブのことを考えた限り、このレンタル移籍の多様について賛否があることは間違いない。
 とりわけ、将来有望株の若きタレントが、資金力のあるクラブが不必要に囲い込むことで選手の成長を阻害していることは問題だ。

 

 サッカービジネスが急成長し資金力あるクラブチームが増加傾向にある現状を考えれば、レンタル契約の制度の見直しは時代の流れなのかもしれない。

 

 制度本格導入には、多岐にわたる調整が必要となるかもしれないが、チーム運営と強化プランが根底から見直さなければならない状況がやってくるのかもしれない。
 なお、制度が本格的に導入された場合、さらなる移籍金の高騰も危惧されるところだ。

 

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