ACミラン、中国資本1年で終焉?経営難でUEA実業家が買収か?https://t.co/EL6dS3iFRn
— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) March 16, 2018
昨年夏、ACミランが中国実業家リー・ヨンホン氏によりクラブ買収が完遂した。長きにわたり、シルヴィオ・ベルルスコーニ氏が運営してきたクラブを、ヨンホン氏が買取クラブ再建に着手。
だが、昨年夏の移籍市場で2億ユーロに迫る勢いで大物選手を乱取り。
1つのクラブチームが出来上がる勢いでチームを構築したものの、シーズン序盤はこれが仇となり低調なパフォーマンスに終始。
クラブとして期待していたチャンピオンズリーグ出場権確保に向け、勝ち点差6とリーグ6位に位置しているが、
シーズン後半戦に向けユヴェントス、ナポリ、インテル等リーグ上位に位置するクラブとの連戦が待っている。
勝ち星先行でこれを残り越えることができれば、実に4シー分ぶりとなるCL返り咲きも見えてきそうだ。
だが、問題はクラブ買収時におった借入金の辺塞だ。
リー・ヨンホン氏は、クラブ買収時に推定3億3000万ユーロをアメリカの投資会社から借り入れを行いクラブ買収を成功させた。
だが、その後借り換えを予定していたが、この交渉が不調に終わり急激に財政が悪化。
すでに、クラブ側は高値で売却できる数名の選手の売却を検討。
戦力補強に関しても、移籍金ゼロ補強やレンタル中心と2年前にタイムぷリップした感がある。
そんな中、手を差し伸べようとしているのがUAEの実業家と、アメリカ&ロシアの投資ファンドがミラン買収に動いているという。
現在のミランが抱えている大きな問題は、2つだ。クラブ買収時に投資して7億4000万ユーロを支払いクラブを買収した資金面の調達。
そして、昨年夏に投資した2億ユーロの回収だ。
現時点では、どちらにも解決策は見つかっていないのが現状であり、UEFAが思考するFFPに大きく抵触する可能性も伝えられている。
ミランの状況を知ってかしらずか、買収に関心を示す起業家たちから魅力的なオファーが舞い込んでいるのが現状。
ミランでゼネラルマネージャーを務めるマルコ・ファッソーネ氏は、クラブがおかれた状況について次の通りコメントした。
「 我々は楽観的だ。借り換えは完了予定で、リー・ヨンホンとエリオット・マネジメントの関係性は非常に良い。クラブの今後についてはみんなが落ち着いている。UEFAはクラブの安定性の再確認を求めているが、私は彼らを安心させることができると確信している 」
選手が行えること、首脳陣が行えること。
これ等すべてを計画通り実行できれば、難局は乗り越えることはできるかもしれない。
だが、サッカービジネスに関してリー・ヨンホン氏は、素人だ。
昨年夏の戦力補強も、他クラブの言い値で獲得し交渉の余地は残さなかったと言われている。
仮に1年という単年でクラブ買収が成立することとなれば、クラブにとって一大事である。
だが、経営陣にクラブの伝統と格式をよく知る人物を迎え入れない限り、大きな一歩を踏み出すことができないのではないかと考える。
何れにしても、不安定な中国資本一手に任せるのであれば、リスクが高い。
財政が安定しているUAEや、スポーツビジネスをよく理解するアメリカ&ロシアの投資ファンドが買収することが理想的な選択なのかもしれない。
まぁ、現在挙げられている情報は、あくまで最悪なものを想定した結果であることは間違いない。
仮に、ミラン買収というビッグディールを成し遂げるとなれば、まず持って時間が足らない。
UEFAはミランとのFFP和解協定の最終期限を延期する許可をする用意がある。
だが、延期されただけでは火の車を鎮火させることができない。
FFP制裁となれば、罰金刑、欧州カップ戦での登録出場数の現象、補強資金の抑制、欧州カップ戦からの締め出し、など多くのリスクが伴う。
現在のミランにとって、欧州カップ戦出場は貴重な資金源であることは間違いなく、これを逃せば完全に泥水だ。
中国資本スタートで、名門復帰を遂げると誰しもが予想していたミランだが、わずか1年弱で財政が火の車になってしまったのは大きな驚きだ。