カッサーノ、9月中に新天地が決まらなければ現役引退へ

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 元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノ。昨年夏、所属していたサンプドリアのマッシモ・フェレロ会長ら幹部との確執から構想外となり2017年1月に契約を解除。

 自由契約の状態で、夏のマーケットの開幕を迎えたものの、未だ新天地は決定したいないのが現状。
 報道では、カッサーノは新天地探しに尽力しているものの、選手本人が希望するオファーは届かず、自由契約の状態が続いている。

 一度はヴェローナ加入を決めた本人も、1週間後にはフィーリングが合わないことを理由に契約を解放。
 ヴェローナ幹部や家族の説得を受け、残留を決意したものの、やはり水が合わなかったようでヴェローナ退団が正式決定した。

 現役引退も囁かれたカッサーノだが、当の本人は現役続行に意欲を示しており、他クラブからのオファーを待ちつつ、意中のクラブへ売り込みをかけているのが現状のようだ。

 カッサーノが新天地として加入を望んでいるのは、カリアリとエンテッラであるようだ。
 両クラブとの接触を試みていることは間違いないと予想するが、9月中に具体的なオファーが届かなければ、現役を退くことを決断していることを明らかにした。

「 サッカーはうまい奴は、ブランクがあっても大丈夫。だけど自分自身で期限を決めた。もし9月中に良いオファーが来なければ、オレは引退する。代理人はいないけど、オレに興味があったら連絡して欲しい。ただオレに復帰を説得できるのはエンテッラとカリアリだけだろう。今現在、他クラブはダメだ 」

「 エンテッラのアントニオ・ゴッツィ会長とはサッカー以外でも信仰がある。1月、オファーを受けたがセリエBに行く気分になれなかった。それは会長にも説明したし、オレのことを理解してくれて感謝している。今なら行ける心構えがある。エンテッラをセリエA昇格に導くことがオレの夢になるだろう 」

 エンテッラ加入に建設的な姿勢を示すカッサーノ。一方で毎年カリアリでバカンスを過ごす、縁と縁のある土地だ。
 カリアリ加入に関して、トンマーゾ・ジュリーニ会長へ加入を直談判したことも明らかにしている。

「 カリアリにはずっとオレのトレーナーを勤めていたアゴスティーノ・ティバウディがいる。彼ならオレの練習の仕方をわかっている。それにオレはサルディーニャ島やそこの住民が大好きだ。毎年バカンスに行っている。ジュリーニとも気の置けない仲だ 」

 さして、多くを期待できない現在のカッサーノに対し、本当に獲得を望むクラブが現れるのだろうか?
 何より、ヴェローナとの契約解除の際、今後新天地を求める場合、少なくない移籍金が発生する。

 カリアリへの移籍で20万ユーロ、エンテッラ移籍で5万ユーロが必要だ。
 半年間以上のブランクがあり、同時に選手の気分次第でパフォーマンスが安定しない。

 強気の姿勢を貫いているものの、すでに35歳。現役引退が見えている選手であり、加入してきたクラブのほとんどと指揮官またはクラブフロントと衝突している選手を獲得するクラブが現れるのだろうか?
 このままフェードアウトし現役引退というのがシナリオになると考えるのが普通だが。

 

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