かつてインテルなど、セリエAで猛威を振るった“ 新たなる皇帝 ”元ブラジル代表FWアドリアーのが現役復帰を示唆。
今年5月にNPSL（ ナショナル・プレミアリーグ・サッカー・リーグ 4部相当 ）のマイアミ・ユナイテッドと契約を解除し、無所属の状態が続いている。
メンタルコンディションが整わず、長きにわたり苦しみ続けたアドリアーノは、現役復帰が難しいとされて来た。
だが、同氏は自身のキャリアについて次のようにコメントし、サッカーから離れることができないことを示唆した。
「 父が死んだ後、僕はこのうつ病のトンネルに閉じ込められた。僕はそこから出ることができなかったよ。当時所属していたインテルで心理的なサポートを受けていたんだ。しかし、うつ病は僕が考えていたよりもずっと大きな問題だった。 」
「 ブラジルに戻って2006年にサンパウロに加入した。そしてジョゼ・モウリーニョが僕をインテルに戻そうとした。しかし以前のようにいかなかった。昔ほど僕は強くなかったんだ。もう海外でプレーする精神的な強さは持っていなかったよ。家族と一緒にいたいと思ったんだ。家族のおかげで僕は本当の暗い道を歩くことはなかったんだ 」
一時、過度の飲酒や暴力沙汰など様々な問題を引き起こしピッチから離れていったアドリアーノ。
トラブルメーカーとレッテルを貼られ欧州復帰は事実上絶たれたのが当時であった。
だが、“ どん底 ”を経験したアドリアーノは、再び現役復帰を熱望しており、次の通りコメント。
「 僕は長い間プレーしていないが、体はできているよ。もう一度プレーしたい。クラブがなくてもトレーニングに戻りたいんだ。自分の限界を克服することができるという証明するためにね。トレーニングは僕がまだプレーできるかを実感できる唯一の方法だ 」
現時点では新たな所属先は決定していないアドリアーノ。キャリア最高期は屈強なフィジカルを生かし、元ブラジル代表FWロナウドの正当後継者として、レアル・マドリーもその動きに注目していたほどだ。
現在35歳のアドリアーノ。肉体的には限界を迎える年齢だが、長くサッカーから離れていたことから、多くの怪我に悩まされていないのが現状。
フィジカルそして、メンタルコンディションを適正な形に整えることで、キャリア最後に大きな花を咲かせることができるか注目が集まりそうだ。