短期集中で積極補強のACミラン、移籍期限最終日にラクサールとカスティジェホ獲得で合意

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 ACミランが、ジェノア所属のMFディエゴ・ラクサール、ビジャレアル所属のMFサム・カスティジェホをそれぞれ完全移籍で獲得したことを発表した。

 

 今夏の移籍市場で出足の鈍かったミラン。
 財政難、オーナー変更、ヨーロッパリーグ出場権の剥奪後、一転して出場が認められるなどピッチ外に多くの問題を抱えてきた。

 

 だが、オーナー変更後大きな追い風が吹くこととなる。
 経営陣を一新し、新GMにクラブOBのレオナルド氏を招聘したあたりから、風向きが大きく変化。

 

 戦力補強に明確なルールが出来上がり、昨年夏の大型補強とは打って変わったピンポイント補強で次々とビッグディールを成し遂げている。

 

 そして、締めを飾る形で移籍マーケット閉幕当日に中盤へ実力者2選手を迎え入れることに成功。
 現在25歳のラクサールは、2015年1月にジェノアへ加入して以降スタメンとして定着。

 

 昨季は、リーグ戦で32試合に出場し3得点を記録。
 この活躍が高く評価されロシア・ワールドカップへウルグアイ代表メンバーにも選出され同大会で4試合ピッチに立っている。

 

 一方のカスティジェホは、若干23歳と伸び盛り。マラガの下部組織出身選手で2015年夏にビジャレアルへ新天地を求めていた。
 ビジャレアルでは、昨季レギューラーに定着しリーグ戦で30試合に出場し6ゴールを記録。

 

 上々の結果を残した両選手に対し、中盤の補強を目指しているミランが早くからターゲットとしていたようだ。
 ミランは、カスティジェホ獲得の見返りとしてFWカルロス・バッカを売却。

 

 一方で、ラクサール獲得の見返りにFWジャンルカ・ラパドゥーラの売却を行なった。
 収支、そしてスカッド両面においてマーケット閉幕直前というタイミングで難しい交渉を果たした現首脳陣は高く評価されるかもしれない。

 

 昨年夏とはまた違ったピンポイント補強でチーム強化に成功したミラン。
 目標はユヴェントスの8連覇を阻止するリーグ優勝。最低限のノルマは、チャンピオンズリーグ出場権確保とされるだろう。

 

 この夏も、多くの新戦力を迎え入れたミラン。
 どのようなチームを作り、長いシーズンを戦っていくこととなるか注目だ。

 

 

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