新監督人事を推し進めるスペイン代表、後任に元バルセロナ指揮官のルイス・エンリケ氏招聘を発表

スポンサーリンク
LINEで送る
Pocket

 

 

 スペインサッカー連盟が、代表の新監督人事を発表した。
 ロシア・ワールドカップ開幕直前にレアル・マドリーの新監督就任を発表したジュレン・ロペテギ元監督を解任。

 

 本大会をフェルナンド・イエロ氏で乗り切ることを決断したものの、あえなく決勝トーナメントラウンド16で敗退。
 選手の見直し、システムの変更、戦術の大幅な見直しなど問題は散見されている。

 

 実力者将兵が至上命題のスペインサッカー連盟が、運よく休養中のルイス・エンリケ氏と接触することに成功。
 ガス欠状態で数年戦い続けてきたバルセロナを見事復活させたエンリケ監督の手腕が高く評価された形だろう。

 

 RFEFのルイス・ルピアレス会長は、エンリケ監督就任について次の通りコメントした。

 

「 我々は絶対的なリーダーを探していた。彼の的確な指示に従わないものはいないであろう。エンリケ監督の就任を嬉しく思う 」

 

 だが、単純に手放しで喜ぶべきかどうかは疑問が残る。
 バルセロナで3冠を達成したエンリケ監督の手腕は見事だ。

 

 バルセロナ指揮官就任当初は、チーム改革に意欲を燃やし“ 伝統のチキタカ ”に加え“ 堅守速攻 ”を織り交ぜた独自のスタイルを作り上げたものの、それも徐々に機能不全に陥る。

 

 そう、リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマール等で構築する自慢の前線“ MSN ”に依存する傾向が強くなる。
 現地メディアでは、前線駆動と揶揄されるシーンが多く、批判を集める結果に。

 

 バルセロナが、指揮官の力量に限界を垣間見たため、袂を分かつ決断をしていた。
 エンリケ監督が名将の仲間入りを果たすことができたのは、バルセロナでの成功があったからだ。

 

 しかし、新たな挑戦を求め複数のクラブチームで指揮官に挑戦したものの、結果を残すことができず退任。
 “ 内弁慶 ”の様相が強いエンリケ監督が、エゴイストが揃う代表チームをいかに束ねることができるかが注目だ。

 

 

LINEで送る
Pocket