リーグ第9節を終了した時点で4位と低迷しているチェルシー。今夏の移籍市場での大型補強も開幕戦ダッシュに導くことができなかったアントニオ・コンテ監督には常に退任の噂が絶えないのが現状だ。
チェルシーとコンテ監督の間には、間違いなく大きな摩擦がある。
コンテ監督は、現行契約満了を待たずに早期退任をチラつかせながらチェルシーに迫っている。
クラブ側は、リーグ連覇とチャンピオンズリーグ制覇に注力しており、シーズン最後までコンテ政権を保つ必要がある。
だが、コンテ監督は今夏の移籍市場でのクラブの動きに不満を爆発させている。
この夏のクラブ側の動きは一定の評価が与えられるべきだが、コンテ監督は低評価。
過去にユヴェントスでも戦力補強を巡り衝突、突如辞任を断行した経緯がある。
チェルシー側とすれば、“ 突然の辞任 ”だけは避ける必要があり、今冬の移籍市場で信頼を回復すべく大物選手の獲得を画策しているという。
そこでターゲットとされたのがラツィオ所属のFWチーロ・インモービレだ。
セリエA得点王をひた走るインモービレには、先日、中国スーパーリーグの上海上港が移籍金7000万ユーロのオファーで獲得に迫っていた。
だが、ラツィオ側は中国からの破格オファーを即座に拒否し、インモービレ移籍の可能性を否定したばかり。
チェルシーがインモービレを獲得には7000万ユーロ以上のオファーが必要になることは明白だ。
コンテ監督は、現スカッドを2トップに変更することを画策しており、アルバロ・モラタの相棒を迎え入れることを希望。
ただ、イタリア国外で結果を残すことができていないインモービレを巨額の移籍金を投資し獲得することは、リスクが高いのが現状か?
今季終了後にもチェルシーの指揮官を退任すると噂されるコンテ監督だが、クラブは同指揮官慰留に向けスカッドの強化に動くこととなるか注目が集まりそうだ。