かねてよりマンチェスター・ユナイテッド所属のFWマーカス・ラシュフォード獲得が噂されるレアル・マドリー。
来夏の移籍市場で獲得に本腰を入れているのがトッテナム所属のFWハリー・ケインだ。
一説によると、1億5000万ポンドの移籍金の提示や、FWカリム・ベンゼマ+移籍金の条件などが出揃ってきた。
現地時間、17日に行われたチャンピオンズリーググループステージで戦ったマドリーとトッテナム。
この一戦の前に両会長が会食の場を設け、ケイン獲得の可能性について打診したともされている。
だが、ダニエル・レヴィ会長は、2016年12月に2022年までの契約を延長しているケインの売却には否定的。
選手本人は、次なるステップアップを望んでいるとされているが、マドリーは来夏のマーケットで交渉を完了できるかどうかは不透明。
とはいえ、FWガレス・ベイルが本来のパフォーマンスを発揮できず、衰えが顕著なクリスティアーノ・ロナウド、高齢化が危惧される前線の世代交代は必須の状況である。
ケイン獲得交渉が難航するようであれば、マドリーはユナイテッドで準レギュラーとして活躍するラシュフォード獲得オペレーションを並行して進めることを画策。
今季、公式戦13試合に出場し6ゴール4アシストと好調をキープしているラッシュフォード。
リーグ戦での出場機会は限られているものの、与えられた少ない時間を結果に結びつける勝負強さもある。
現在19歳のイングランド代表FW獲得が実現すれば、世代交代は一気に進む。
とはいえ、ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は、ラシュフォードを高く評価しており、マドリーにとってタフな交渉を強いられることになるのは間違いない。
マドリーにとってケイン獲得は難しいものの、ラッシュフォード獲得プランはベイルという切り札がある。
ユナイテッドは、未だにベイル獲得に関心を示しており、同選手の獲得に近づけばラシュフォード売却という選択を検討することとなるだろう。
ジネディーヌ・ジダン監督をよそに、前線の戦力一新に動こうとしているフロレンティーノ・ペレス会長。
名実ともにプレミアリーグを代表するイングランド代表ストライカー獲得が理想的な選択。
だが、中央やサイドで高得点力を誇るラシュフォードを獲得し、向こう10シーズンの主力として育て上げるという選択肢もあるだろう。
前線の補強の最終決定権を有するペレス会長だが、来夏に向けどのような決断を行うか注目が集まりそうだ。