マンチェスター・ユナイテッド所属のFWエディンソン・カバーニに今冬の移籍市場でスペイン移籍の可能性が浮上した。
報道によると、レアル・マドリーとバルセロナがカバーニ獲得に関心を示しているという。
昨年夏、ユナイテッドに加入し初年度で公式戦39試合に出場し17ゴールをマークする活躍を披露したカバーニ。
近年、本格派CFの不在に頭を悩ませていたユナイテッドに現れたラストピースは、クラブのプレミアリーグ2位やヨーロッパリーグ準優勝などに大きく貢献。
今季も主力としての活躍が期待されていたが、今夏にユヴェントスからFWクリスティアーノ・ロナウドの加入などの影響もあり状況が一変。
リーグ第7節終了時点で3試合( うち先発1試合 )の出場でノーゴールと出場機会が激減。
多くの出場機会を欲するカバーニは、現状に変化が見られなければ今冬の移籍市場で新天地を求めることも検討。
すでに前線の補強を模索するマドリーとバルセロナが獲得の可能性を探っているという。
カバーニのスペイン挑戦は悪くない選択肢の一つに映るが、大きなリスクもある。
マドリーには、絶対的エースにFWカリム・ゼンベマが控えている。
カバーニのマドリー移籍が実現した場合、当面はベンゼマの控えを務めることが予想されるだろう。
近年、マドリーの攻撃を牽引してきたベンゼマが健康体でシーズンを過ごせば、カバーニに与えられる時間はユナイテッドよりも少なくなる可能性もある。
一方、バルセロナに関してはもっと状況が複雑だ。
今夏の移籍市場でFWセルヒオ・アグエロ、FWメンフィス・デパイ、FWルーク・デ・ヨングらを獲得し前線を補強。
デパイは当初の予想を上回る活躍を披露しているものの、アグエロは負傷離脱中、デ・ヨングは存在感を発揮できていない。
過剰気味の前線にカバーニを獲得することは、過去の経営陣が行ってきた愚策を繰り返すことになるが、カバーニは全線の強化には喉から手が出るほど欲する選手。
巨額の負債を抱える現状を考えると、選手側が大幅な譲歩を受け入れない限りバルセロナ移籍の可能性は極めて低い。
カバーニにとって、スペイン2強へのチャレンジは想像以上に茨の道が待っていることは間違いない。
35歳という年齢を迎えたとはいえ、フィジカルコンディションは適正な状態に保たれており、ピッチに立てば年齢を感じさせないパフォーマンス、得点力を魅せる。
獲得すればクラブに大きなメリットを与える選手であることは間違いないが、選手・クラブ双方にとってメリットとデメリットは少なからず存在するため両者ともに、今後の進退には熟慮を重ねる必要がありそうだが果たして。
マンチェスター・ユナイテッド所属のFWエディンソン・カバーニ
今冬に移籍の可能性が浮上
バルセロナ、レアル・マドリーが獲得に関心ともhttps://t.co/SCAYcNQPIu— 海外サッカー移籍情報 (@soccer_Infor) October 5, 2021