アーセナル所属のFWセオ・ウォルコット。今冬の移籍市場でサウサンプトンへの復帰の可能性が浮上した。
近年、アーセナルで定位置をつかむことができていないウォルコット。
今季も未だリーグ戦で先発出場の機会は与えられず、3試合の出場にとどまっている。
アーセナルで苦しい立ち位置にあるウォルコットだが、04−06シーズンまで所属したサウサンプトンが復帰の可能性を模索している。
アーセナルとの現行契約を2019年まで残すウォルコットだが、FWアレクサンドル・ラカゼットを獲得しFWオリビエ・ジルーやFWアレクシス・サンチェス等の双璧は高くスタメンのポジションを確保することは難しいのが現状。
同時に、アーセン・ヴェンゲル監督が導入した3バックのシステムも、ウォルコットが輝くポジションがないというのも大きな要因に。
将来を有望視されアーセナルでビッグネームに名を連ねると噂されていたウォルコットだが、サッカーにおける基本の徹底的な練習を怠ったのが、今に来て大きく響いていることは間違いない。
サウサンプトンの下部組織出身で、秘めたるポテンシャルを買われアーセナルへ移籍。
現地メディアで囃し立てられたパフォーマンスも、スピードに任せたスタイルに特化したため、加齢によるフィジカル低下は選手にとっては大きな痛手。
数年前までCFのポジション確保に注力していたウォルコットだが、ポジション争いに破れウイングでプレーすることを決断。
奇しくも、そのタイミングでクラブのポテンシャルが下がり、ウォルコットに与えられる出場機会は暫定的に。
今季、勝ち点を積み重ねることができていないサウサンプトン。
何より得点力不足が顕著である現状を考えれば、この冬に新ストライカー獲得が必須か?
勝手を知ったウォルコット復帰は何よりだが、選手の能力やパフォーマンスを考慮すれば、サウサンプトンの“ V字回復 ”は難しいのではないかというのが現状。
ウォルコット、そしてサウサンプトン。両者にとって、再起のチャンスを掴みとることは必須である現状を考えると、冬のマーケットを迎えるまでの時間をどれだけ濃密に過ごすことができるかが大きな鍵となるかもしれない。